ダメなガノタのダメな生態を日々綴るダメ日記

ひびのたわごと
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2006/02/17(金)
   

富野アニメ第一話大横断 第九回

2006/02/17 20:46|アニメトラックバック:1コメント:6
今回ご紹介するのはダンバインに続いて放送された「重戦機エルガイム」。
キャラクター&メカニカルデザインに
アニメ新世紀宣言でシャアのコスプレをした新進気鋭の永野護を抜擢。
そのためか今までの富野作品とは毛色の違う作品になっている。


重戦機エルガイム 第1話(初視聴)
「ドリーマーズ」(読み上げあり)

lgaim01.jpglgaim02.jpg
lgaim03.jpglgaim04.jpg

物語の舞台となるのは二重の太陽の周りを5つの惑星が回るペンタゴナワールド。
この世界でのロボットはヘビーメタルと呼称されている。
永野氏らしい、戦闘向きとは思えないほど華奢なデザインで、
その点も富野的な色合いよりも永野氏の世界観が前に出ている。
この世界は後に永野氏が自身の漫画「ファイブスター物語」の舞台として、
今もなお広がっている。

1話では主人公ダバ・マイロードと友人のミラウー・キャオが、
ミヤマ・リーリン、ファンネリア・アムら盗賊団の襲撃を逃れ、
それを撃退するまでが描かれる。
が、ダバらがなぜヘビーメタルと共に移動しているのかその目的はわからず、
物語全体がさっぱり見えてこない。
前作が説明も無くあふれ出る圧倒的な情報量に流されて戸惑ったのに対し、
情報量が少なすぎてよくわからない部分が多いと感じられた。

この時期は次回作Zガンダムの準備などで若手スタッフに任せることが多かったのだろうか?
富野的な色合いが非常に薄い作品になっているように1話をみた限りでは感じられた。

B00005QWC7重戦機エルガイム メモリアルボックス1
平松広和 大塚芳忠 本多知恵子
バンダイビジュアル 2001-11-25

by G-Tools

所有関係資料:なし

作品関連富野発言

 基本的には『エルガイム』が、僕にとってアニメの最後の作品だったんだよね。だって、それ以後『Zガンダム』と『ZZ』があって、『逆襲のシャア』と『F91』と『Vガンダム』でしょ。結局は『エルガイム』が本当の意味で最後の作品だったというのが、よく思い出されてくるんです。あの時は自分ではあまり意識していなかったんだけど、アニメを中心に創作をすることを『エルガイム』が終わった時点で、僕はほとんど捨ててしまったんです。
 捨てたというと聞こえが悪いけど、僕自身がアニメ発で、アニメを軸にものを考えるという考え方から離れちゃって、もっと言えば離されてしまったんだなという経緯が、いま振り返るとひどく具体的に見えてくる作品なのです。その経緯を人的なことから言うと、永野護君という新しい人材をシリーズの中に入れたことによって、製作現場を混乱させ―これだけ時間がたっちゃったから、かなりあからさまに言えるんだけど―特にアニメーター・サイドに大きな反発を招いてしまったということがひとつの反省としてあるんです。

『F91』が終わった頃だったかな、50歳という年齢に手が届き始めた時に、無性に『ファイブスター』を取り戻したくなった時期があった。
「永野君本人にやらせたら、ああなった。だから、それをもう一度引き戻してやりたい」
 そんなことを衝動しましたね。それは、自分の中にあるインスピレーションみたいなものを手に入れる力が衰えてきたと感じたからでもあるし、永野君がここまでいびつにしていったのかというのが見えた時に、自分にとっての反面教師になり得るものだったからあです。この世界は、本当はもっといい形で創れたはずだったんだ、と。そんなふうに思えたから、改めて《ファイブスター・ワールド》を構築してみたいという気持ちになって、2年くらいの間、何度かよろめいたりしました。実際、仕事として具体的に手をつけかけたこともあったんです。
 でも、ふと「あの世界は永野君にやるよ」と言ったことを思い出した。それなのに今になって取り上げるなんて、仁義にもとるようなことはしちゃいけないと(笑)。そう考え直して、やめたんです。良い悪いは抜きにして、すでに一人の作家の内に確立されているものに対して、第三者は絶対に関与してはいけない。それをやると、『ガンダム』がやった通りのことになってしまうわけです。SDになりビデオが作られ、一番いけない例で『Gガンダム』になり『ガンダムW』のような形に化けてしまうといった構造ができてくるわけです。そういうものはもう『ガンダム』だけで御免蒙りたいと思うから、絶対にしてはいけないということで自制をかけたんです。その反動が僕にとっては、これはアニメとはまったく関係ないんだけれど『王の心』という小説に投影されているんです。あまり露出している作品じゃないので目立たないかもしれないけれど、読んでくれた人には分かってもらえるんじゃないかな。
(以上 重戦機エルガイム LD-BOXライナー)

その他関連資料:「重戦機エルガイム ヘビーメタル完全設定資料集
           「重戦機エルガイム大全」
FC2タグ : 富野作品 富野資料(その他文字資料)編集
コメント
通りすがり改めスガリーと申します。これからもよろしくお願いいたします。

エルガイムには3つの世界があった、というのを何処かで読んだ気がします。
1つは富野監督が考えていた、バイストンウェルの延長線上の世界。
もう1つは永野護さんの「ファイブスター物語」の原型となる世界。
そして、もう1つはシリーズ構成の渡邊由自さんが考えていた世界。
それらが結実しているようにも、乖離しているようにも見えるのが、
「ペンタゴナワールド」だったという気がします。

個人的にはエルガイムが、「ザブングル」から「ZZ」に至るまでの、80年代前半の
テレ朝系土曜5時台の富野監督作品の中では、一番好きな作品でした。
スガリー #T6xV.mMk|2006/02/17(金) 22:03 [ 編集 ]
はじめまして。
エルガイムは正直全くの初見で、F.S.S.も見たこともなかったので、「ペンタゴナワールド」については全くの無知で・・・。
個人的には渡邊由自さんの考えていた世界が気になります。
子犬 #HL3aOXhs|2006/02/18(土) 13:13 [ 編集 ]
今、ブレンパワードにはまっておりますもので…永野君。うーん、永野君…。
『エルガイム』は普通に好きな作品でした。トミノフスキー濃度が薄めな作品と言われれば、そうだったような気もします。
囚人022 #TJwDdEqg|2006/02/18(土) 13:44 [ 編集 ]
お返事、ありがとうございます。

>個人的には渡邊由自さんの考えていた世界が気になります。
エルガイムの基本線は、富野監督作品では珍しくシリーズ構成(チーフライター)という役職に就いた、渡邊さんの世界だと思います。そこに富野監督の要望や指示が加わり、ビジュアル面で永野さんのカラーが出て…、というのが本当のところだろう、と考えます。
(富野監督作品で、他にシリーズ構成を担当されたのは、キングゲイナーの大河内一楼さんだけじゃないかな、と思います。
ただ、キングゲイナーでの大河内さんの役割とエルガイムでの渡邊さんの役割も、微妙に違うような気がします。)

エルガイムの製作と平行して、Zの準備が始まっていたようなので、そういう体制になったのだろう、と推測します。
(「富野監督色が薄い」というご指摘も、そう考えると納得がいくような気がします。)
間違っていたら、大変申し訳ありません。
スガリー #T6xV.mMk|2006/02/18(土) 16:34 [ 編集 ]
そうなんですか。シリーズ構成を置いていたんですか。見ていて全く気がつきませんでした。なるほど。
Zの構想が立ち上がったのは、エルガイム第3話放送日あたりの1984/02/20に最初の富野メモがあるそうですから、オファー自体は放送開始前に来ていたんでしょうね。
とはいえ1話の制作時期にはかぶらないような気もするので(あの時期のアニメは今と違って準備期間が短いのだとしたらカブってくる可能性もありますが)、この時期は意図的に永野氏を押し出す「実験」をしていたのかなとも考えています。
子犬 #HL3aOXhs|2006/02/18(土) 22:29 [ 編集 ]
深夜の書き込み失礼致します。

>物語全体がさっぱり見えてこない。
物語開始当初のダバ一行は明確な目的があるでもなく、大きな戦争に巻き込まれたわけでも無いのである程度話が進まないとその辺は解り辛いですね。

かといってメカ、アクションを楽しむことに専念しようとしても、序盤はエルガイムの一人勝ち状態が続くので緊迫感に欠けるのが難点です。

個人的にはCSで見た際、『富野監督ならではの”掴み”が乏しいな』と残念に思ったものです。

セカンドY #EBUSheBA|2006/02/19(日) 02:10 [ 編集 ]
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 すっごい。(笑)・・・満腹お腹いっぱい目眩くらくら。こんなにパワフル(っていうか無理やり気味な力技?)でしたっけ、見直してみるものですねぇ。内容が濃すぎて、決して上々...
囚人022の避難所 2007/12/10(月) 22:13
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