HOME   »   たわごと  »  哲学にハマった自分の黒歴史を思い返す
RSSフィード MyYahooに追加
160206_eyecatch.jpg

先日、以前から読みたいと思っていた「哲学用語図鑑」という本が地元の図書館の蔵書に加わったので早速借りて読みました。

難解と思われる哲学の概念や用語を図解で解説している内容は非常にわかりやすく、借りるだけでなく手元において読み返したくなるほどでした。

この本を読みながら、自分のこれまでの人生で何度か哲学的なものにはまっていた時期があるなぁということを思い出したのです。

スポンサーリンク

私が哲学的なもの、または哲学的思考にはまっていた(もしくは救われた)時期は3度ほどありました。

私の見ているものは真実なのだろうか


中学一年生の頃、ある考えが私の頭のなかにありました。

「今、私が見ている風景は本当にこのような色・形をしているのだろうか?」

きっかけは科学雑誌か何かで見かけた、「同じ色でも男女では見え方が違う」とか「犬の見ている世界は人間の見ている世界とこう違う」といった類の記事だったと思います。

我々が見ている世界は、眼球という器官がその像を捉え、脳という器官が処理して初めて認識されたものである。ならば、人間の器官がその外見を歪めていることもあるのではないだろうか。
人間の目で見ているから夕焼けは赤いのであって、本来の夕焼けの色はまったく違う色なのかもしれない。
人間の目という器官を通さないで見た世界は、私たちが見ている世界とはまるっきり違う世界なのかもしれない。

そんなことを考えていたのですね。
思春期に差し掛かった中学生ならではの思考かもしれません。

今回、カントの項目で同じようなことが出てきて、久しぶりにそんなことを考えていたことを思い出しました。

朝までオールで哲学論議


大学生の頃、サークルで仲良くなった友人が哲学を専攻していました。
いつもは愉快なやつだったのですが、酒を呑むと「○○とはなんぞや」的に議論をふっかける癖があり、よく酔っ払いながらあーでもないこーでもないと議論したのを思い出します。

一番語り合ったのは、「人は善にして生まれてから悪を知るのか、悪にして生まれてから善を知るのか」という性善説と性悪説について。
墨家を卒論テーマにした友人なども交えてよく語り合いました。

若かったあの頃。

「私」という実存


体を壊し、仕事をやめざるを得なくなり、今後のことに何一つ希望がなかったとき一冊の本を読みました。
それが「ソフィーの世界」。

4140802235
ヨースタイン ゴルデル,Jostein Gaarder,池田 香代子
日本放送出版協会
1998-12-10


少し前に流行っていた本のですが、私はブーム時には読んでなかったのです。
それが、そのときたまたま図書館で見つけ、時間だけはあったので読んでみることにしました。

その終盤近く、サルトルの実存主義の部分を読んだ時のこと。
もう今では記憶が曖昧になってしまいましたが、そこには「自分が世界の主体であること」「自分の捉え方で世界が変わること」「自分の存在を決めるのは自分自身でしかないこと」が書かれていました。

気がついたら涙が次から次へとあふれていたのです。

本を読んでいて泣くことはあることですが、自分でも気づかぬうちに泣いていたというのは初めてだったかもしれません。
この考えに感銘を受けてサルトルの本を読もうと思ったのですが、あまりにも難解でギブアップしたのもまた懐かしい思い出。


そんなことを「哲学用語図鑑」を読みながらつらつらと思い出してしまいました。
こうやって書いてみると、我ながら面倒くさい性格をしているなぁと思いますね。

そして今、こうやってまた哲学に関する本を手にとったのは単純に知的好奇心からなのか、はたまた無意識的に何か道しるべを求めているのか、どうなのでしょうね。

4833421194
田中正人,斎藤哲也
プレジデント社
2015-02-26


やっぱり買おうかな……。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
NEXT Entry
【追記あり】富野由悠季は「新世紀エヴァンゲリオン」をどのように評価してきたのか
Comment
2930
はじめまして
西洋式の学術的で分析的な哲学より、インド思想や仏教の方が面白いですよ。2千年は進んでます。

唐突な話題だと思われたでしょうが、富野、特にガンダムを語ろうと思ったら東洋思想は必須なんじゃないかと。なぜララァがインド系なのか、シャクティがなぜ“シャクティ”なのか…。取ってつけたのではなく、ちゃんと必然性があることが分かりますから。理屈じゃなくて感覚です。

エヴァを語るのに西洋思想を持ち出す人は多いんだけど、ガンダム(や石川ゲッター)がちゃんと東洋思想の上に乗っていることを指摘する論者は殆どいないんですよ。

2931
Re: はじめまして
なるほど、たしかに富野は一時期インドにハマってベナレスへ旅行に行ったりしてましたね。
Vガンダムのあたりの意識論も東洋哲学的な部分があるように感じます。

貴重なご意見ありがとうございました。

Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

さとまる

  • 書いてる人:さとまる

  • 北関東在住のおっさん。
    富野信者、富野研究家ではありません。ただの富野資料蒐集癖。
    アルバトロスのZ級映画が大好物。
    ご連絡はdameganoあっとgmail.com(あっとは記号に直してください)までお願いします。

    このブログでは「富野作品論」のような難しいものは扱っておりません。それらをお求めの方のご期待に沿えることは難しいのでリンク先の各サイトを参照なさることをお勧めいたします。


follow us in feedly
月別アーカイブ

2017年 02月 【3件】
2017年 01月 【8件】
2016年 12月 【6件】
2016年 11月 【8件】
2016年 10月 【11件】
2016年 09月 【5件】
2016年 08月 【5件】
2016年 07月 【5件】
2016年 06月 【10件】
2016年 05月 【4件】
2016年 04月 【10件】
2016年 03月 【10件】
2016年 02月 【7件】
2016年 01月 【10件】
2015年 12月 【15件】
2015年 11月 【14件】
2015年 10月 【13件】
2015年 09月 【21件】
2015年 08月 【20件】
2015年 07月 【19件】
2015年 06月 【16件】
2015年 05月 【12件】
2015年 04月 【26件】
2015年 03月 【22件】
2015年 02月 【19件】
2015年 01月 【34件】
2014年 12月 【23件】
2014年 11月 【23件】
2014年 10月 【24件】
2014年 09月 【26件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【21件】
2014年 06月 【29件】
2014年 05月 【32件】
2014年 04月 【36件】
2014年 03月 【35件】
2014年 02月 【42件】
2014年 01月 【49件】
2013年 12月 【35件】
2013年 11月 【46件】
2013年 10月 【24件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【35件】
2013年 07月 【25件】
2013年 06月 【19件】
2013年 05月 【13件】
2013年 04月 【14件】
2013年 03月 【18件】
2013年 02月 【21件】
2013年 01月 【33件】
2012年 12月 【30件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【23件】
2012年 09月 【20件】
2012年 08月 【19件】
2012年 07月 【18件】
2012年 06月 【17件】
2012年 05月 【29件】
2012年 04月 【22件】
2012年 03月 【21件】
2012年 02月 【22件】
2012年 01月 【19件】
2011年 12月 【22件】
2011年 11月 【20件】
2011年 10月 【32件】
2011年 09月 【29件】
2011年 08月 【32件】
2011年 07月 【32件】
2011年 06月 【32件】
2011年 05月 【36件】
2011年 04月 【34件】
2011年 03月 【34件】
2011年 02月 【29件】
2011年 01月 【36件】
2010年 12月 【33件】
2010年 11月 【34件】
2010年 10月 【37件】
2010年 09月 【35件】
2010年 08月 【36件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【32件】
2010年 05月 【33件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【38件】
2010年 02月 【31件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【31件】
2009年 11月 【31件】
2009年 10月 【38件】
2009年 09月 【33件】
2009年 08月 【39件】
2009年 07月 【39件】
2009年 06月 【38件】
2009年 05月 【35件】
2009年 04月 【37件】
2009年 03月 【44件】
2009年 02月 【44件】
2009年 01月 【40件】
2008年 12月 【43件】
2008年 11月 【40件】
2008年 10月 【54件】
2008年 09月 【37件】
2008年 08月 【36件】
2008年 07月 【32件】
2008年 06月 【42件】
2008年 05月 【47件】
2008年 04月 【33件】
2008年 03月 【40件】
2008年 02月 【38件】
2008年 01月 【51件】
2007年 12月 【40件】
2007年 11月 【41件】
2007年 10月 【35件】
2007年 09月 【38件】
2007年 08月 【39件】
2007年 07月 【31件】
2007年 06月 【36件】
2007年 05月 【54件】
2007年 04月 【42件】
2007年 03月 【50件】
2007年 02月 【45件】
2007年 01月 【44件】
2006年 12月 【49件】
2006年 11月 【42件】
2006年 10月 【50件】
2006年 09月 【44件】
2006年 08月 【62件】
2006年 07月 【54件】
2006年 06月 【51件】
2006年 05月 【55件】
2006年 04月 【46件】
2006年 03月 【50件】
2006年 02月 【46件】
2006年 01月 【43件】
2005年 12月 【42件】
2005年 11月 【43件】
2005年 10月 【63件】
2005年 09月 【48件】
2005年 08月 【63件】
2005年 07月 【69件】
2005年 06月 【73件】
2005年 05月 【86件】
2005年 04月 【60件】
2005年 03月 【31件】
2005年 02月 【29件】
2005年 01月 【25件】


PAGE TOP