手を尽くして
- 2007 02/20 (Tue)
「いかなる手段をもちいても」と書いたとおり、
あらゆる手段を用いた結果、なんとか目にすることが出来ました
内容としては「ガンダム特集」と題して、
前半では古谷徹氏の、後半には富野のインタビューを放送し、
さらにEVOLVEや08MS、∀などのDVD情報と30分ガンダム尽くしだった。
で、オイラと同様に見逃してしまった方のために、
内容をテキスト起こししてみました。






ナレ「ガンダムの創始者」
自分のステイタスであると同時に、とても邪魔なものです。もう、自分の性格にまでなっているかもしれない、そのガンダムって名前が自分にとっての元々の人格ではないわけだから、とても邪魔ですね。
ナレ「富野由悠季、日本初の連続テレビアニメ番組『鉄腕アトム』の制作に携わるなど日本のアニメ界を草創期から知る人物の一人である。演出として携わったアニメは数知れず。その独特な作風は多くのファンを魅了し、現在もアニメ演出家として精力的に活動している。」
ナレ「そして、富野の名を世に轟かせたのはやはり機動戦士ガンダムである。アニメ界に衝撃を走らせたこの傑作を、果たして富野監督はどのように作り上げたのだろうか。」
仕事でなければこんなことは絶対にやらなかった、作らなかった話なんです、自分にとって。半分くらいは作りたいという部分があったでしょうけれども、全部が全部ではない。全部を自分の力量で作っていれば、それこそ自分の人格にもなったかもしれないんだけれど、そうでもない。
ナレ「個性あふれる作品を作るつもりは毛頭なかった。仕事を全うする。それが富野監督の使命だった。」
ガンダムでやろうと思ったのは、巨大ロボットっていうこのどうしようもないグッズを使いながらも、映画にするのはどういうことかっていうことを考えてガンダムのような物語を作ったんです。
テロップ「映画を作るためにはどうすれば良いのか?」
ナレ「映画を作るためにはどうすれば良いのか?ロボットが登場するという設定はすでに決まっており、いかにロボットを使って物語を成立させるかが鍵となった。」
二本足の巨大ロボットっていう、本当は絶対にありえない機械を物語世界でらしく見せるために、どうするかって考えたときに兵器にするしかないと思っただけのこと。それで、兵器にするためには個人の資産では作れないものだから、大企業が絡まなくちゃいけない。だけど、大企業が絡んでいても、毎週毎週新型のモビルスーツは登場させることが出来ないんです。毎週毎週やられメカの形でも作らなくちゃいけない、味方にも新しいモビルスーツが要るっていうような物語を作るためには、国家が出資をするしかないから戦争物にしたっていうだけのことであって、戦争物とか宇宙戦争物が好きだから作ったっていうのは全くないんです。
ナレ「そして、富野は当時のロボットアニメではタブーとされていた宇宙を舞台に物語を展開させ、アニメ業界を驚かせた。さらに……」
戦争物にするんだったら、宇宙人が出てきて(戦争を)やるのは嫌だなっていうのがあった。宇宙人を撃退するという話は、もうそれまでに何度もやってる話だし『なぜ戦争が起こったか』みたいな話は一切ないわけ。宇宙人が自分たちの星に暮らせなくなったから、しょうがないから地球に攻めてきて自分のものにしようと思ったのか、悪い宇宙人がいて、地球みたいなおいしそうな星があるから、そこを乗っ取って自分のものにしちゃおう、どちらにしても利はそれだけですんじゃうわけ。劇映画らしくしたい。つまり『劇』を作りたい。敵であっても結婚したいと思うやつがいるっていうのがこれは劇になるんです。
ナレ「より親近感のわく人間同士の物語を描くために、次々と魅了的なキャラクターを導入。それが長年ガンダムが愛されてきた理由の一つだと富野は語る。」
楽しむ、楽しんでくれるというところにつきいることができる作品は、おそらく残ります。ただ、大問題があります。今、生きている人にとっての楽しみごとっていうのは実を言うとね、だいたいはやりに流行に流されてます。50年後これが違うものを楽しむようになるなんて想像してないんですよ。それはホント困ったことで、根本的にある、根本的にあるお楽しみ心っていうのは、一つしかないんですよ。衣食住に関わる部分なんです。その部分でわかる物語でない限り、とにかくね、心底はやっぱり楽しめない。結婚する可能性が十分にある関係性っていうのは、衣食住に近い関係性でしょ。だからその一番根本的なところをさわるっていうために、ガンダムのような物語ができました。
ナレ「従来のタブーにあえて挑戦し、エンターテイメントを追求し続け、2005年には新訳Zガンダムを発表。そして30年近くもの間ガンダムを背負ってきた富野は今、新たな課題を自分に課す。」
ガンダムというものは自分の中に、要するに荷物として背負わされてしまってから、考え始めたことがあって、戦争はもう現在以後の人類史の中では、絶対にあってはいけないやってはいけない行為になってきたっていうこともわかってきました。Zを作っているくらいまでの頃は、それでも僕自身も人類史にとって戦争というのは必要悪かもしれないとも思っていました。けれども、21世紀というのはそういうふうに歴史をとらえていたら、21世紀中に人類は滅びるかもしれないんです。たかがこれから100年くらいで。で、そんな人類にしたくはないっていうことを考える次の世代を作りたい。そういう人に会いたいために僕はアニメを利用させてもらいたいというふうに思っているわけです。
テロップ「戦争を悪と認識する人類を」
戦争は無残だぞっていう物語を作るためにはどうするかっていうのはとっても難しいことなわけ。だけど僕はアニメとか映画でそういう仕事をやってみたいと思ってる。『衣食住をちゃんと自分に身につけられて、当たり前に死んでいける人生を送れるような私たちでありたいですね、そうですね』というお話を作りたいわけです。そういうメッセージを伝える作り手になりたいし、まぁ僕はもうこの年齢だから言わざるを得ないんだけど、そういうふうなお爺ちゃんでありたいの。
ナレ「富野由悠季65歳。今彼は偉大なる課題を胸に、次なる作品を手がけようとしている。従来にないアニメつくりを追求してきた男。果たして今どんな傑作を頭に描いているのだろうか」
これを見ると、だからこそ、リーンの翼はああいう終わり方だったのかと納得できた。
ハリウッドや世間を括目させのは難しいとは思うが。
しかしBGMがSEED DESTINYの曲というのはどうしたものかと。
- posted 21:43 |
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