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A6のノートを使い始めて1年以上が経ち、
ノートも今使っているのが16冊目になった。
このA6ノートを使うきっかけとなったのが、
奥野宣之氏の「情報は一冊のノートにまとめなさい」。
分類不要の時系列順一元化というとっつきやすさで、
その後いろいろと自分流のアレンジを加えて今にいたっている。

その奥野氏が新たなノート本を発表。
「情報」「読書」と来て今回は「人生」。
twitterでご本人のプロモートを拝見し、発売日前に予約してしまった。
ノート術に関する本はこんなに読んでいると言うのに、またである。
むしろこれだけ読むと新しいメソッドを取り入れたいというよりも、
今使っているメソッドに修正を加えたいという程度であるし、
また自分と同じことが書いてあったりするのに対して、
共感や安心感を得るために読んでいるようなものである。
極めて不純な読者だ。

4478014116人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ
奥野 宣之
ダイヤモンド社 2010-11-27

by G-Tools

章立ては以下のとおり。

序章 ライフログノートで体験を「資産」にする
第1章 ただ行動を記録することの意外な結果
第2章 ノートを自分の分身にする
第3章 どうやってノートに残すか
第4章 何をノートに残すか
第5章 どう継続し、読み返し、活用するか


この本だけでなく今までの奥野氏の著作を読んでいて思うのは、
アナログのノートとデジタルツールとの距離感やとらえ方が、
自分と似通っている部分があるからかもしれないということ。
どちらに偏重するのではなくお互いの利便性を生かしている。
それが読んでいて心地いい。

取り入れたいと思った点

気持ちを残す
WHATではなくWHYやHOWを書き残す

起こった出来事をただ書くのではなくて、その時の細かい状況や自分の気持を書いておく。
それによって後で読み返したときに、当時の記憶がよみがえるという。
たしかに過去のノートを見てみるとWHAT(何をした)が多く、
それだけではイマイチ状況が思い出せないことも。
これは意識して書いてみることにしよう。

読み返す
過去のノートは受け入れるしかない

記録したものを読み返すというのは、
大事なことはすべて記録しなさい」にも書かれていた記憶がある。
どうしても過去の自分の失敗ばかりが書かれているノートを読み返すのがつらく、
「あの時は何時の電車に乗ったっけ」程度の調べ物しかしていなかったが、
ダメな自分と向き合うのを恐れずに読み返していこうと思う。
文中で紹介されている蛍光ペンを引きながら読み返したり、
主客を分けながら読み返すなどのテクニックもやってみたい。



日々の記録をノートに残してライフログを作るというアイデアは、
以前に出たモレスキン本のユビキタスキャプチャに似通っている。
だが、モレスキン本の紹介例がどれもノートをきれいに使っており、
「何でも書こう」「書くハードルを下げよう」と文中にあっても、
やはり心理的障壁が高かったのは事実。
しかし、この本では、言葉は悪いがゴッチャゴチャのノートが紹介されていて、
なんだ、これならできるじゃないかという気にさせられる。
でもそんなゴチャゴチャのノートから、
奥野氏がノートを作ることを楽しんでいることが伺える。
やはり楽しむのが大事かもしれない。
オイラもノートを書くのが楽しい。

何かを記録するという行為を自分がいつごろから楽しんでいたかを振り返ってみると、
2001年の7月頃からネットに日記を書き始めたのが最初らしい。
最初はCGIだったのがこのブログに移行し、2005年にはmixi、去年はツイッターも始めた。
何かを書く・記録する・発表するという機会や媒体は格段に増えた。
だが、それらの場所で自分の全てをさらけ出せるわけではない。
それが出来るのは自分だけが見るノートの中だけであり、
ノートは自分にとってはもうひとつの脳と言えるかもしれない。
奥野氏はそういった使い方はしないほうがいいと書いているが、
そんな内省的なノートの使い方をしているから、
あまり人前で広げることが出来ないという問題も抱えていたりするのである。

そうそう、忘れたいた。
実はこの本の巻末に「ライフログノートを補助するツール23」という付録がある。
ここで紹介されている文具がまた楽しそう。
文具好きならこちらにも注目。
今年の11月1日からAmazonが配送料無料を完全サービス化した。
Amazonの送料無料サービス自体は、去年の9月に期間限定で始まり、
その後限定期間を伸ばし伸ばし続けていたが、
とうとう送料無料が前提のサービスとなった。

それまでは1500円未満の商品には送料がかかっていたので、
1500円に満たないときは送料無料になるように、
低額商品をついでに買ったりしていたのだが、
送料無料ということで200円の商品でも、100円の商品でも、
対象商品なら無料で買えるようになって便利になった。

ここでふと思ったのがAmazonプライムの扱い。
これまでは年会費3900円を支払うことでどんな商品でも無料になっていたのだが、
そのメリットはなくなってしまったかにみえる。
が、今後は送料ではなくて配送の質そのもので差別化を図るのではないだろうか。
そんなことを考えさせられることがあった。

もう2週間ほど前になるがこの本をAmazonで予約購入した。

4478014116人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ
奥野 宣之
ダイヤモンド社 2010-11-27

by G-Tools


発売日は11/27だったのだが、発売日になっても手元には届かない。
それどころか発送すらされていない。
なんのために早めに予約したのか・・・。
ステータスが「出荷準備中」に変わったのはその日の午後になってから。
ちなみにAmazonでの発送ステータスは「未発送」「出荷準備中」「発送済み」の順に変わっていく。
「出荷準備中」は商品の確保はできたのであとは送るだけという状態。
だが、そこからステータスがまったく動かない。
結局発送するまでに丸一日以上かかってしまい、発送も佐川メール便。

Amazonに「なぜこれほどかかったのか?」と質問しても、
返ってくるのは「予約してても発送が遅れる場合があります」というFAQのコピペ。
そして今日になって実際に届いた商品を見てみると、
クッション封筒の中にそのまま突っ込んであるだけ。
案の定の角折れである・・・。

つまり、今後Amazonはプライム会員には、
「お急ぎ便」だけでなく迅速な発送手続きや丁寧な梱包など、
「質」の部分で優遇をするのではないか、
そう思わされる出来事だった。

悔しかったらプライム会員になってお急ぎ便を使えと、こういうことなのかな。

以前に紹介したことのあるゲームブックのリプレイサイト


5年以上たった今も冒険が続いている!

すごい持続力だなぁ・・・。
オイラだったら5年はおろか3ヶ月くらいで飽きちゃいそう。
実際このブログでもころころと興味や視点が変わっているし。
昨日「エアポート ユナイテッド93」を調べていて気づいたこと。

B000GPPF5Oエアポート ユナイテッド93 [DVD]
アルバトロス 2006-10-06

by G-Tools


「大空港」「エアポート75」「エアポート77」は知っていたけど・・・
ちょっとこれはwwwwwwwwwwww

B001ELXKCOエアポート98 [DVD]
ロバート・ロジア パトリック・ウィリアムズ
ハピネット・ピクチャーズ 2008-10-29

by G-Tools

B00005HXOLエアポート’99 [DVD]
パンド 2001-04-27

by G-Tools

B00005HPQCエアポート2000 [DVD]
パンド 2000-11-22

by G-Tools

B00005HR4Oエアポート2001 [DVD]
パンド 2000-12-22

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B00005V1URエアポート’02 [DVD]
パンド 2002-03-08

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B00008DZ5Qエアポート’03 [DVD]
ジェームズ・カーンズ
パンド 2003-04-04

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B0002ZF1SEエアポート ’04 [DVD]
ジェームズ・ベケット
パンド 2004-11-03

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B000AMZ29Cエアポート ’05 [DVD]
ジェイ・アンドリュース
アルバトロス 2005-10-07

by G-Tools

B0013Z1BUEエアポート’08 [DVD]
ロバート・グリーン
アルバトロス 2008-05-02

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B003NYUU1Oエアポート2010 [DVD]
ビデオメーカー 2010-08-04

by G-Tools

B0048O3AD8エアポート2011 [DVD]
ビデオメーカー 2011-01-07

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エアポート自重wwww
というかアルバトロス自重wwwwwww
ある意味これだけ揃うのも凄いね。
全部観ている人が入ればもっと凄い。
ここまで揃えておいて06,07,09が抜けているのも気に掛かる。

年代以外にこんなネタも。

B002QBT35Yエアポート トルネード・チェイサー [DVD]
ピーター・エンゲルマン
アルバトロス 2009-12-09

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B0027ZCJXWエアポート タービュランス [DVD]
カイル・ハート
アルバトロス 2009-07-10

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B000N6SPAIエアポート フライト323 [DVD]
ビル・ケイン
アルバトロス 2007-05-03

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しまいにゃこんなのも。

B000WZO6F8エロポート 2007 [DVD]
コンマビジョン 2007-11-23

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お後がよろしいようで
でかけたついでにいくつかお買い物

書籍



4047041351三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))
斎藤 孝
角川書店 2003-06

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ブコフで105円。さらに50円券を使ったので55円で買えた。
この値段だからこそ買ったと言えるかも。定価なら買わないよ。


447801487610分間リーディング
鹿田 尚樹
ダイヤモンド社 2010-10-29

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こちらは新刊。twitterで著者をフォローしていてそこから発売を知った。
ブログで発揮されている簡潔な書評テクを自分も身につけたいと思って。

DVD


以前に「キングスパイダーVSメカデストラクター」を買ったところでまた。
B000GPPF5Oエアポート ユナイテッド93 [DVD]
アルバトロス 2006-10-06

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以前にも紹介したことのあるブレナン・エリオットが主役の映画ですよ!
よーしパパみちゃうぞー。

他にもいろいろ買いたかったが自重した。
というか荷物が重くて諦めた。

■関連記事
ようやくキタ――(゚∀゚)――!!
G-SAVIOUR出演陣のその後について・・・
処刑人Ⅱ

B003GXFUKS処刑人II [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-09-03

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コナーとマーフィーのマクマナス兄弟たちが、イタリアン・マフィアのボスを処刑してから8年。アイルランド郊外の羊牧場で暮らしていた兄弟のもとに、二人がよく知る善良な神父が、兄弟の処刑方法を模倣して殺害されたとの知らせが入る。兄弟は罠を承知でボストンへと向かい…。



思えばオイラが今のようにZ級とかカルトとか、
そういった類の映画にはまるきっかけとなったのが「処刑人」でした。
ウラ関根TVにて紹介されたデフォーの女装姿に興味を惹かれ、
実際に作品を見てどっぷりはまってしまいました。
その結果がこの有様です・・・。
まぁ、時期的にDVD環境が整ってVHS時代とは比べものにならないくらい、
映画を観るハードルが下がったからとも言えますが。

その処刑人。
まさかの続編ということでわくわくしていたのですが、
デフォーがクレジットされていないのを知り、
かなり意を削がれてしまいました。
ですが、実際に観た方から「絶対に見たほうがいい」と勧められ、
騙されたと思って見てみたわけですが・・・。

最高!

いやぁ、10年経ってもこの悪ノリは最高ですね。
設定からしてぶっ飛んでいるので人によって好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、
オイラはこういうおバカなノリの映画は大好き。

10年経ってイケメン兄弟もそれなりに老けたものの、
中身は全然変わっていません。
行きあたりばったりな計画を立てては思うようにことが運ばず、
そのたびに幼稚な兄弟喧嘩を繰り広げ、
でもなんとか結果オーライで上手く行ってしまうというノリも変わらず。

前作ではウィレム・デフォー演じるスメッカーがおいしいところを持って行きましたが、
今回は新たに仲間になるメキシコ人のロメオがその役回り。
主人公イケメンなのに脇のほうが目立ってます。

前作を見ていることが前提でストーリーが進みますので、
この作品から見始めた人には難しい部分もありますが、
前作を楽しんで観ることのできた人には絶対にオススメ!必見です。

そしてラスト。
なんとなんと!これは!
まさかこんなことが待っているとは!
次回作にもつながりそうな展開で終りますが、
これは期待してもいいのでしょうか?

今回はいつもの「ダメ映画」とはニュアンスが違いますが、
「愛すべきおバカ映画」ということでこのジャンルで紹介いたしました。
本当にダメダメなダメ映画のレビューはこちらからどうぞ。

続きを読む

これで最後。

アムロとシャアがこの「逆襲のシャア」の中で死んでいるとしても、存在として希薄になることは絶対にありません。


それでは最後に、今回の「逆襲のシャア」におけるアムロとシャアについてお聞きしたいのですが、監督自身はこのふたりのキャラクターのどちらが好きなのでしょうか。


 う~ん、それは作り手側として言うわけにはいかないですね、ふたりとも良くわかりますし。ただ、アムロは普通っぽいキャラクターであり、シャアはかなりの数の人々が持つ夢の願望の対象者[v]なのです。しかし、そうはいってもシャアのようになってしまうと、かなり危険ということも皆が知っているわけで、どちらが好きかと尋ねられたならばアムロの方が好きと答えておいたほうが良いのかなという気持ちがあります。それにシャアという人物は僕自身がやってみたかった対象でもあるわけで、それができなかった僕はこの野郎は気に入らないと思うこともありますよ。その程度の比較論であって、心の中のギリギリの部分ではどちらが好きかというのは答えられません。
 しかし、ふたりに対する感慨としては、アムロもシャアもいままでよくやってきたなという別な気持ちが当然あります。また、今回の「逆襲」という意味に多少の問題があるとも思っています。

あのふたりは人格の基本となる部分に同一の物があるのではないかという気がするのですけれど、監督はそういうことは考えて作っているわけですか。


 それをそう感じ取ってもらえるのならば作り手側の僕としては何も話すことはありませんよ。別に故意にそうしているつもりはないですしね。

あのふたりが入れ変わってもおかしくはないのではないかと思う瞬間が前からあるように思えたものですから。


 なるほどね、それは僕にも良くわかります。だからアムロとシャアというのは、良い友達になれるはずなのですよね。しかし、同じ"格"を持った人間同士というのは決してひとつにはなれないのです。特に国家であれ会社であれ、組織というものの中ではひとりの人間しかトップになれないわけです。残りの人間はその補佐か構成員にならざるを得ない。しかし、アムロとシャアというのは、ふたりともトップに立つ人間である。だからですよ、ふたりが同時に存在できないのは。もしそれをやろうとするのならば世界を変えてやらなくてはだめですね。
 結局のところ、この「ガンダム」というのはモビルスーツが出てくるから戦争の話であるわけで、もし、アムロとシャアだけを別な形で描こうと思うのならば本来は戦争劇である必要はないのですよね。
 そう、「ガンダム」という作品があのふたりのようなキャラクターを出現させてしまう世界になってしまった、つまり僕でさえ変えられないような人格を持った登場人物を生み出してしまったのです。その意味からも故意に彼等をいじくりまわすということはできませんでした。

よくいわれる、キャラクターが独立してしまったということですね。


 まあ、そうなのですけれども。それは表面で言える程に簡単なことではなくて、間違いなくその言葉とおりのことなのです。彼等は立派に人格を持った人間として存在しています。 
 だから、アムロとシャアがこの「逆襲のシャア」の中で死んでいるとしても、存在として希薄になることは絶対にありません。そういう意味では、良い物語が作れたというよりも、時の運で巡り合えたなという実感がとてもあります。

どうもありがとうございました。

おわり

脚注

v…夢の願望の対象者
目の前の現実に断を与えるだけの力を持つシャアであるからこそ、こう呼べる。アクシズを地球上に落として10億以上の人々を抹殺しようとすることが悪業であると知りながらも、「逆襲のシャア」におけるシャアはそれが実行できるのである。確かに危険ではあるが、憧れてしまう。



「逆襲のシャア」公開当時の富野の言葉としては他に、
ケイブンシャ 逆襲のシャア大百科」や、
TV特番「逆襲のシャアのすべて」などをすでに紹介している。
また、別冊宝島129「ザ・中学教師 子どもが変だ!」に掲載された『機動戦士ガンダム』の家族論でも、
逆襲のシャアについて解説しているのでそちらもよろしかったら参考に。

■関連記事
逆襲のシャアシネマブックインタビュー(4/5)
逆襲のシャアシネマブックインタビュー(3/5)
逆襲のシャアシネマブックインタビュー(2/5)
逆襲のシャアシネマブックインタビュー(1/5)
今年の7月~9月に2期が放送されていたストライクウィッチーズ。
うっかり観てしまったことは以前にも書いた
で、やはり2期をみたからには1期も……ということで、
サクっと12話を見てみた。

B003EHTE9Eストライクウィッチーズ Blu-ray Box
角川映画 2010-06-25

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B003J9ODJSストライクウィッチーズ DVD-BOX
角川映画 2010-07-23

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第01話 「魔法少女」
第02話 「私にできること
第03話 「一人じゃないから」
第04話 「ありがとう」
第05話 「はやい・おっきい・やわらかい」
第06話 「いっしょだよ」
第07話 「スースーするの」
第08話 「君を忘れない」
第09話 「守りたいもの」
第10話 「信じてほしい」
第11話 「空へ…」
第12話 「ストライクウィッチーズ」



見始めて驚いたのが2期との雰囲気の違い。
2期がおバカなネタ的な面白さが目立っていたのに対し、
1期は王道的な主人公宮藤の成長物語になっている。

1話では「戦争は嫌いだ」「戦うのは怖い」と言っていた宮藤が、
2話では「困っている人を守りたい」「私に出来ることは何か?」と意識を変えていく。
新たにチームに入れば軋轢も生じるし、友情も生まれる。
技術と経験を積みかさねていけばレベルアップもするし、
そこで増長して鼻っ柱を折られることもある。
でも挫折から立ち直ってさらなる成長を遂げる・・・
と、ジャンプ王道的な成長物語なのだ。
そこが非常に興味深く感じられ、
例え「パンツじゃないから(ry」でも、
文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品のことだけはあると納得。

2期ではすでに完成されたチームワークを前提として、
その構成員各個にスポットライトが当たっていたのに対して、
1期ではあくまで宮藤を中心とした目線で語られるのも興味深い。

だがもちろん、そこはストパン。
1期でもおバカなシーンはたくさん。
7話は別格としてもそれ以外にも酷い(誉め言葉です)シーンが盛りだくさん。
5話や11話の( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!とかねw
うん、面白いよ。
2期のおバカ話メインでシリアス回がキラリと光るのもいいけど、
個人的にはこっちのほうが好きかな。
というか2期でもそうだったけど、
奇数回がおバカ話で偶数回がシリアス回というのが原則なのかな。

1期と2期の違いといえば敵ネウロイの謎もそのひとつ。
2期ではネウロイをいかに退治するかに焦点がおかれ、
ネウロイとは何者なのか?といった謎にはほとんど手をつけられていなかった。
それに対して1期ではネウロイがウイッチの真似をしたり、
人型のネウロイ(ネウ子)が出現したり、
もしかしたらネウロイとの和解ができるかもしれない、
でも相手は敵だし・・・という葛藤も描かれた。
謎自体は解明しなかったものの含みを残した形で終わったのだが、
2期1話の冒頭で全てがチャラになってしまった。
これに対してオトナアニメ18号で高村監督は、

「ストーリーの掘り下げよりもキャラクターを魅せる方に重点を置きたかった」
「まず、女の子のかわいさを描かなくちゃいけない。だからネウロイを絶対的な敵として描くことで、目の前にいる敵を倒すこと、つまりウイッチたちの活躍を中心に描くことができました」



と語っている。
これに関しては1期のほうが面白かったなぁ、というのがオイラの感想。
「ネウロイとはなんなんですか?」
「それは尻ません(キリッ」
「あ、そうですか」

それから1期を見て違和感を抱いたのがヒキの時の顔の違い。
2期では気にもならなかったが、
1期の場合漫画チックなデフォルメをされていることが多い。
それがなんだか気になってしまった。
特にハルトマンとかが目立っていたような気がする。
これは1期の制作がGONZOで、2期がAICというスタジオの違いでもあるのかな。

逆にサブタイトルなど1期と2期を対比させている部分も。
ラストがどちらも宮藤が翼を失って終わるところも、
1期と2期の連関性を感じた。
ただ、これは「永遠に」失った2期のほうが重いよね。

そうそう1期最終話のラストシーンもデジャヴ?と思ったら、
2期第1話につながっているとは・・・。

最後にツッコミというか疑問点を一つ。
冒頭のナレーションでネウロイの出現は1939年とある。
そして物語の舞台は1944年でその時宮藤は14歳。
宮藤の父がブリタニアに渡るのが宮藤が6歳の頃なのだが、
その時のセリフに「ネウロイ」という言葉が出てくる。
ネウロイの出現は5年前なので、8年前のシーンにその言葉が出てくるのは無理があるのだが・・・。

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ついでに
またもカミングアウト

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2010.11.23
こんな田舎でネルフ痛車をみるとは
4122053307昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)
猪瀬 直樹
中央公論新社 2010-06

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12月中旬、奇襲作戦を敢行し、成功しても緒戦の勝利は見込まれるが、しかし、物量において劣勢な日本の勝機はない。戦争は長期戦になり、結局ソ連参戦を迎え、日本は敗れる。だから日米開戦はなんとしてでも避けねばならない(P.83)



なぜ客観的に見て明らかに物量差のあるアメリカとの戦争に日本は踏み切ったのか。
戦後の日本人ならば一度は考えたことのあるテーマだと思う。
「軍部が独走した」というわかりやすい言葉で片付けられがちなテーマだが、
本書によると開戦のおよそ3ヶ月前に、官軍民のエリート、
それも30代の中堅世代を集めた機関「総力戦研究所」において、
上記のような日米戦必敗の結論が出されていたという。

ではなぜその提言は無視され、日米は開戦に至ったのか。
それについて本書は総力戦研究所の擬似内閣の図上演習と、
実際の東条内閣のたどった経緯を並行して描いている。

今までは悪の権化のような描かれ方をすることが多かった東条だが、
ここでは自らの軍人としての信念「開戦」と、
天皇の忠臣として陛下の意向「和平」の間で揺れ動く、
中間管理職的な人物として描かれているのは新鮮かもしれない。

開戦へと向かっていく大きな原因のひとつが石油。
アメリカから石油禁輸措置を取られた日本は、
資源確保のために蘭印―今のインドネシアに進出し、
油田施設をダッシュしてエネルギー供給確保を企もうとする。
そこで問題となるのが、開戦した場合の石油の予想備蓄量。
開戦すれば石油は確保できるかもしれない。
しかし、民需以上に軍が消費してしまえば、
開戦しない場合よりも石油備蓄は減ってしまうかもしれない。
そこで企画院に「南方作戦遂行の場合液体燃料如何」という問がなされ、
その答弁書が作成される。
ここに載せられた数字から「開戦やむなし」という流れになるのだが、
実はその数字自体が「開戦ありき」で並べられたものであり、
およそ正確なものとは言いがたかったという。

いわば、全員一致という儀式をとり行うにあたり、その道具が求められていたに過ぎない。決断の内容より"全員一致"のほうが大切だったとみるほかなく、これがいま欧米で注目されている日本的意思決定システムの内実であることを忘れてはならない(P.192)



読んでいてなるほど、と思う部分も多かったのだが、
残念なのは総力戦研究所と東条内閣の話題が並行し、
かつ途中からは東条内閣の方に重きをおかれてしまったために、
総力戦研究所の報告の掘り下げが物足りなかったこと。
そこだけが残念。
前回の続き。

本当にシャアがロリコンであったならばミネバいじめが始まって血生臭い話になる。ということでミネバは忘れたことにしてください。



もう一度「逆襲のシャア」について話を戻させていただきますが、声優についてお聞きしたいのですが。


 これについては、とにかく不自由でした。つまり、絶対に使わなければならない人[q]がいるわけでしょう。それも何人も。作り手としては新しく映画を作る以上はリフレッシュしたいわけです。まず、そういう意味でひっかかってくるキャラクターがゾロゾロいる。その上になおかつ新キャラクターを選定していく為に、2年振りくらいで80人程度のオーディションテープを聞かせてもらったのですが、最近の声優志望の人達の声はどれも同じような声、同じような演技をする人しかいなかったという印象を感じました。その為に今回はこのようなキャスティングにせざるを得なかったのです。これは本当に心底から困りましたね。
 けれども、それは「逆襲のシャア」に出演してくださった方達に問題があるということではないのです。それどころか、演じてくださった方はほとんど問題の無い方達なのです。僕が言いたいのは新しい選択肢をこうまで狭められてしまったということなのです。こちらとしても若いピチピチした女の子と一緒に仕事したかったのです(笑)。けれども、そういう職権乱用(原文ママ)ができなかった(笑)。つまり声優のプールされている幅が
狭くなったということなのです。というのは、前に話したアニメーターと同じようなことなのです。まあ、おかげでいろいろな意味の性質が狭まってきたと実感させられると共に、もっと違った持ち味の人達とも仕事できるような世界にしなければいけないと実感させられました。4年程度前と比べたらまるで選択肢が減っているので本当に驚きました。
 やはりその原因はアニメーション向きのイメージが偏ってしまう風潮やプロダクションが可愛いっぽい女の子を連れてこようという風潮で、これは、いますぐにでも止めてもらいたい。アニメーションというのはそんなに幅の狭い場所ではないと言いたいのです。でも、それは声優さん個人個人の問題ではなくアニメーション界全体の問題なのです。

アイドル歌手の可愛い子ちゃんタイプと似ていますね。


 はい、全く同じですね。歌唱力が云々という問題はその次なのですね。あおういうことはその娘を連れてくるトップの人達の視野と趣味性の広さしだいなのですけれどもねぇ。

今回はアフレコに3日間かけていらっしゃいますね。


 僕に言わせてもらえれば、本当は3日では足りないのですけれど、現実的な予算の問題と日本のテレビ・アニメーション界のギャランティの問題がありますから、それ以上の拘束ができないのです。それが現状なわけですから、嫌ですね。だからといって、他の皆が理想論の中で仕事をしているわけではないこともわかっているつもりです。

描かれていない物語部分について何もないということですが、やはりミネバ・ラオ・ザビ[r]がシャアと一緒にいないというのは気にかかるのですけれど。彼女もすでに14歳ですから、自分で自分の意思を表現できる年齢のはずですよね。


 それはね、それを動かすと先程の個人の趣味に走ってしまうので、彼女には触れませんでした。それをやってしまうと、シャアとミネバの物語ができてしまうからです。まるで別な一本の物語がね。そんな物語にアムロが噛んできたらややこしくなるだけです。ちょうど「Zガンダム」でハマーン・カーンが出てきた時のややこしい感覚[s]と似たような状態になってしまうでしょう。だから、本能的にそのようなストーリィは避けました。
 では、「逆襲のシャア」を基点としたシャアとミネバの関係はどうなのかという質問に対しては、結局シャアはザビ家を問題としていなかった人ですし、ミネバを殺しても怨念話にも何にもなりませんから単純に捨てたというか、彼女のことを忘れてしまったと思ってください。そのようにしないと逆にミネバの悲劇という物語が簡単にでき上がってしまうのです。それに、僕もその部分に入り込みたくはなかったのです。
 映画の中でチラッと触れている、もし本当にシャアがロリコン[t]であったならば良いにしろ悪いにしろミネバいじめが始まるわけです。いたぶられもするだろうし、逆に持ち上げられてヨイショされもするだろう。でもね、彼女にしてみればどちらも拷問です。僕はそういう話が個人的に好きではないのです。そういう人間の中にある本性的なサディスティックな部分を描こうという気はロボットモノにはなじみません。ということで、シャアは彼女のことを忘れたということにしてください。さもないと血生臭い話になってしまいますから…。
 もちろん、ふたりの物語を見てみたいという御要望はとても良くわかります。僕の頭の中からもようやく「逆襲のシャア」が離れてきているからなのだろうけれども、本当はミネバとシャアで物語がひとつ作れるのです。

ミネバも、相当な"重み"を持つキャラクターでしたからね。


 だからこそ、ひとりくらい忘れられた女の子がいても良いのではないのでしょうか?ベルトーチカの場合は一度取り上げておいて後方へ追いやったわけだから、まだ良いのだけれども。「ガンダム」という作品にはそうやって人物をピックアップ[u]してしまう部分があるのでしょうね。だから、全部を選んではいけないという気になるね。全てを几帳面にやっていったら病的になってくるような気がしますね。僕は番外編でミネバも含めてきっと扱わ…いや、扱うな(笑)。
 だけど、扱うとしたら成人したミネバになるでしょうね。さもないといやらしいのとかわいそうな気持ちになるから、成人式を終えて子供ではなくなった状態にしてからですね。大人になったら後は煮て食おうが焼いて食おうが良いだろうという思いがありますから。いま頭の中にそういう考えがあって、それを次の「ガンダム」で…(笑)。

つづく

脚注

q…絶対に使わなければならない人
アムロ、シャア、ブライトなどの第一作目から登場しているキャラクターについては新しい声をつけるわけにはいかないとのこと

r…ミネバ・ラオ・ザビ
ジオン公国を治めるザビ家の次男(原文ママ)ドズル・ザビと妻のゼナの間に生まれたひとり娘で、一年戦争終結後にはザビ家の唯一の生き残りとなった。その当時は一歳ぐらいの乳児であったが、アクシズでハマーン・カーンとシャアの手によって育てられ、「Zガンダム」において再登場した。しかし、その当時で7~8歳であった為に自我が固まりきっておらず、ハマーンの手によってネオ・ジオンの象徴に祭りあげられてしまう。そんな彼女の境遇を見るに見かねたのであろう。シャアはエゥーゴから離れて再び身を隠す時に彼女をハマーンの手から救いだして消えているのである。「Zガンダム」に登場して物語に深く関与した女性の中で生き残っているのは、このミネバとベルトーチカだけだといえる。

s…ハマーン・カーンが出てきた時のややこしい感覚
「Zガンダム」でのハマーンとシャアの関係は昔の恋人でありながらも戦うべき相手であった。そこへカミーユ・ビダンや他のキャラクターが絡んでいった為に物語がストレートに進まなくなったことを言うのであろう。

t…ロリコンであったならば
「逆襲のシャア」でクェスを引き寄せてしまったシャアを見て語られたセリフ。なんとなく本当に思えてしまえる部分もあるから怖い。

u…人物をピックアップしてしまう部分
「ガンダム」シリーズは登場するキャラクターに対してドラマを与える為にそれぞれひとりひとりが主人公的存在となる重みを持ってしまうのである。しかし、その為にメイン・ストーリィが歪んでしまっては意味が無いのである。



シャアがロリコンだったらミネバがいたぶられるというところは、
SMマニアである富野ならではの発想のような気もするのだが・・・。



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逆襲のシャアシネマブックインタビュー(3/5)
逆襲のシャアシネマブックインタビュー(2/5)
逆襲のシャアシネマブックインタビュー (1/5)
昨日書いたブレンパワードDVDの6巻ですが・・・

昨日の今日で届いてた!
ヤタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ ━━━━━━!!!!

B00006G8QUブレンパワード Vol.6 [DVD]
矢立肇
バンダイビジュアル 2002-09-25

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ディスクとかそっちのけでライナーを確認。
ペラッとめくったところにあったのは、
「富野由悠季ブレンパワードを語る」の文字とともに、
富野が描いたイメージボードが4枚。
これが7巻購入以来探し求めていたPart1か・・・。

うはぁwwwもうお腹いっぱいです。

そうか、ブレンはサンライズ側から「富野を復活させよう」という意図から始まった企画なのか。
おそらくそれは、富野を復活させた上で、20周年の記念作を作らせようってことだったんだな。

情報をいただいたハイロウさんに感謝感謝。
これで今年のガノタ的目標の一つが達成できました。
ありがとうございます。
先日の記事でブレンパワードDVD掲載されている富野インタビューについて質問したところ、
ハイロウさんから「6巻のライナーに収録されている」という情報をいただいた。
なのでさっそくDVDの6巻をおさえてみた。

B00006G8QUブレンパワード Vol.6 [DVD]
矢立肇
バンダイビジュアル 2002-09-25

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実は今までずっとヤフオクとかビッダーズとか、オークションサイトで探していたのだが、
Amazonのマケプレだと送料込みでも1K以下で買えることに気づき、こちらで注文。

ただ、レンタル落ちのようにケースとディスクのみの販売では意味が無いので
事前に出品者に質問してからの購入となった。
最初に問い合わせした業者は24時間たっても全く問い合わせに応えず、
商品も回答待ちの間に売れてしまったようなので、10円高い業者にチェンジ。
問い合わせしたところにすぐに、ライナーもあると返信がきたので即購入。
簡単なお仕事完了。
富野資料が楽しみだなぁ。

まぁ、今回は…というかブレンパワードに関しては完全にライナー目当て。
映像に関しては別にソフトがあるしね。

■関連記事
ブルーレイへの布石?
ダメガノ的来年の目標
今日買った本
先日の朝日の書評で知ったのだが、
ウンボルト・エーコの新作小説「バウドリーノ」の日本語訳がようやく発売されたようだ。

4000244272バウドリーノ(上)
ウンベルト・エーコ Umberto Eco
岩波書店 2010-11-11

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4000244280バウドリーノ(下)
ウンベルト・エーコ Umberto Eco
岩波書店 2010-11-11

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前作の「前日島」の国内刊行が1999年。
あれからもう11年ですよ。
久しぶりにエーコの小説が読めるのは楽しみ。

エーコといえば「薔薇の名前」の印象が非常に強いけれど(映画化もされたしね)
その後の「フーコーの振り子」もトンデモちっくな秘密結社がテーマでなかなか面白い。
「前日島」は・・・うん、ここでは置いておこう。
今回も回想をベースにした二重構造の物語っぽいけど、
どうなんだろうなぁ、楽しみだなぁ。

エーコの小説の楽しみ方のひとつは、
ストーリーそのものと同じくらいそこに散りばめられた蘊蓄。
ときに脱線してストーリーには直接関係の無い知識まで紹介される。
だがその蘊蓄の羅列が心地いい。
そういった点は京極夏彦によく似ていると感じる。
(実際京極を初めて読んだ時に「これはエーコだ」と思った)

今はストックもあるから迂闊に買えないけど、
ストックが減って小銭がたまったら買って読もう。
文庫化を待つ?岩波だと難しいかもしれない。
前3作とも単行本で買ったんだ。いいじゃないか。
もはや決定事項だ。


薔薇の名前〈上〉薔薇の名前〈下〉フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)
フーコーの振り子〈下〉 (文春文庫)前日島(上) (文春文庫)前日島(下) (文春文庫)

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キングスパイダーVSメカデストラクター


B000BX4D5Eキングスパイダー VS メカデストラクター [DVD]
ジェフ・リロイ
アルバトロス 2006-01-07

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人類を突如襲撃した体長30メートルの巨大蜘蛛・キングスパイダーの恐怖を描いたモンスターパニックの続編。前作で破壊の限りを尽くし、ロサンゼルスごと核兵器によって消滅したはずのキングスパイダーが復活を遂げ、賭博の街・ラスベガスで大暴れする。



先日アキバをうろついていたところ、とあるガード下で小さなDVDショップを発見しました。
アルバトロス系のZ級レンタル落ちばかりを並べた素晴らしい品揃えの店で、
並んでいるタイトルを見ているだけでゲッソリウットリしてしまいます。
そこでタイトルのインパクトだけでうっかり買ってしまったのがこれ。

実は買ってから気がついたのですが、
紹介文にもあるようにこれって続編なんですね。
でも心配無用。
冒頭に前作のあらすじが5分ほどにまとめられているので、
これがどういう類の作品であるかがよくわかります。
そしておそらく、8割の人はこのあらすじだけで挫折してしまうでしょう。

これはつまりどういうことかといいますと、こういうことです。
久々の超絶クソ映画です・・・。
おそらく開始3分で半数が脱落、5分で8割、
10分ごには訓練されたZ級映画ファンしか残ってないでしょう。
まぁ、とにかくドイヒー。
誉め言葉じゃなくて本当に酷い。
オイラも訓練されたZ級ファンだけにヘッチャラと思ってましたが、
45分ほどで力尽きました。
これほど酷いのは本当に久しぶりですね。
肉喰怪獣キラーツリー」以来かも・・・。

ストーリーも演出も、なにもかもがデタラメ。
始まりから終りまでツッコミどころの連続で、
何から手をつけていいのかわからなくなります。
いつものようにここであげつらうのも、つらくなるほどです。
とにかく百聞は一見にしかず。
トレーラーを見てください。それだけでどんな作品なのかわかると思います。
それだけで十分だと思いますがw

その他のレビュー済みダメ映画はこちらからどうぞ

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来年の3/25にブレンパワードのDVD-BOXが発売されることが決定したらしい。
これでブレンのDVDが発売されるのは4度目。

まず最初はパーフェクトボックス
ブレンパワード パーフェクトボックス Part 1 [DVD]ブレンパワード パーフェクトボックス Part-2 [DVD]

次が分巻売りの廉価版
ブレンパワード Vol.1 [DVD]ブレンパワード Vol.2 [DVD]ブレンパワード Vol.3 [DVD]ブレンパワード Vol.4 [DVD]
     ブレンパワード Vol.5 [DVD]ブレンパワード Vol.6 [DVD]ブレンパワード Vol.7 [DVD]

さらにリマスターボックス
ブレンパワード リマスターBOX [DVD]

今度はEmotion the Best。いわゆる廉価版BOX。
EMOTION the Best ブレンパワードDVD-BOX

ここで思うのが、廉価版BOXが出る場合、
その後にブルーレイ版が控えていることが多いということ。
富野作品のブルーレイ版といえば、
イデオンの劇場版の発売が来年の3月に決まっているし、
時期未定とは言えキングゲイナーも出るそうだ。

B003OUVOVMキングゲイナー [Blu-ray]


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これも、もしかしたらブルーレイ版への布石なのではないだろうか、
そんな疑りをどうしてもしてしまう。

廉価版BOXといえばこちらのブルーレイ化にも期待したいなぁ。

B003NVDMZSG-SELECTION ∀ガンダム DVD-BOX 【初回限定生産商品】
バンダイビジュアル 2011-01-28

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そうそう、年末に発売されるイデオンTV版のDVD-BOXは、
タキ・コーポレーションから出ていたものをパッケージを変えるだけだから、
画質にこだわる方はご注意を。
たぶんそのうちBD-BOXとか出ると思うけどね。

B0049QVMD0伝説巨神イデオン DVD-BOX
富野喜幸
flying DOG 2010-12-15

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B0049QVM12伝説巨神イデオン DVD-BOX PART 2
富野喜幸
flying DOG 2010-12-15

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最後にお願い。
ブレンパワードの分巻売りDVDのライナーに収録されている、
「富野由悠季ブレンパワードを語る」のPart1がどの巻のライナーに収録されているのか、
ご存じの方がいらっしゃいましたらコメント欄、ブログ拍手、ツイッター、メール、伝書鳩…
どんな手段からでも構いませんので教えていただけないでしょうか。

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つづき

もし、ライブのロボットモノの話があったら、アニメーションに何も言わせないような作品を作ってみたいと思います。



自作以外の映画ではどのような作品が好みなのでしょうか。

 
 映画自体、好きといえる程に好きではないのです。でも、ただ単に好みということでは1933年にアメリカで製作されたモノクロ版の「キングコング」[k]が好きですよ。

その「キングコング」から映画を製作する上で何か影響というのは受けましたか。


 あるとは思わないな。何故といって、とても完成度の低い作品だから。ただし、この作品からは"I LOVE KING KONG"といえるような気分が漂ってくるからとても好きなのです。やはり、映画というのはそういうものなのだろうなと思うのです。お楽しみという感覚でね。それに第二次大戦戦前のモノクロだけれどもトーキーが始まった当時に、そういった作品を作り出してしまったという当時の人々のアホさ加減は映画人としていちばん原点にある遊びの精神ではないのかなと思えるからなのです。
 だからその分、僕は70mmのフィルムで撮られたカラー版の「キングコング」[l]は大嫌いです。どうしてかというと、非常に魂胆が見え透いていてスケベ根性を丸出しで、さも俺だったらば良いだろう、上手く作ったぜという顔でやっているからなのです。
 言ってしまえば、あれだけに大ロケが組める資金的な裏付けを取って、カラーフィルムが当たり前になってしまっていて、70mmカメラの手配をして、現代だったら誰にだってできるわいで、そしてその上にそのフィルムからこれだったら「キングコング」だろうというスタッフの声が聞こえてくるのが許せないですね。

最近の映画の中で気に入られた作品はありますか。


 いや、だから映画はあまり好きではないので、だから昨年(87年)などは映画を観ていないと思うけどな…。
 あ、映画で言い忘れてしたけれども、僕はホラー映画というのが一切ダメなのです。

それは御自身の性に合わないのでしょうか。


 性に合わないというよりも、観られないのです。だから、迂闊にも「エイリアン」[m]を観にいってしまった時は怖くて怖くて1時間くらい目をつぶっていたのです(笑)。そういう人間ですから(笑)。

「エイリアン」も「2」[n]になると趣がかなり変わってアクションモノに近くなっていますけれども、「2」はいかがでしょうか。


「2」はもうアホな映画だからね(笑)。あれはそれほど怖くなかったからいいけれども。最初のは本当に怖かった…。あれをテレビで放送する奴はブッ殺したい。そうでしょ?テレビでやったら怖くもなんともない。あの無神経なやり方は、カラー版「キングコング」の無神経さと同じなんでしょうね?
 けれど、本当に映画はほとんど観ませんね。もちろんいま現在、自分が手掛けている仕事に対する興味はありますし、自分の映画が上手く行ってくれると助かりますけれども、自分のフィルムもほとんど嫌いです。自分の作品を好きになってのめり込んでいってしまうと、次が作らせてもらえなくなってしまうのではないかという恐怖心が常にあるからなのです。
 それでいて公開して4~5年ぐらい経ってから「ガンダムⅢ めぐりあい宇宙」を観た時にひとりで感動しているのですから(笑)。凄い映画を作った奴がいるものだ、偉いなとね(笑)。つまり、一時期嫌いになるからでしょうね。どこか自分の作品として観ていないのです。そういう意味では僕は健忘症の激しい人間だから(笑)。

最近の映画では「ロボコップ」[o]が話題を呼んでいて、アニメーションのお株であるロボットモノが実写に奪われてしまったようで残念ですが。

 そうなることは、そう3~4年前にわかっていました。僕も何故「ライブ・ガンダム」[p]を作らなかったのかということに腹を立てています。もし「ライブ・ガンダム」の話が上手くまとまっていたのならば、昨年の秋頃に公開できていたのですが。

アニメーションのロボットモノは現在の苦しい状態を打破できると思いますか。


 それはできません。どうしてかは、はっきりとした理由があります。だけれどこれは全くの夢だけれど、例えていえば僕にライブ(実写)のロボットモノの話があったら、やりたいです。そうなったならアニメーションに何もいわせないような作品を作ってみたいと思います。そういう機会も死ぬまでにはあるのではないかなと思っていますが(笑)。
 僕の場合には心のどこかでそういうことをバクみたいに信じている部分があるのです。いまの現実的なところからもそれを考えたいと思っていることは真実です。そういう時のメカニックモノとはいったいどういうモノかということは考えたいですね。ただし、「逆襲のシャア」が公開しているいまの時点では言いませんけれど、夏頃になっていまの仕事が忘れられたらそういうことをもっと考えたいですね。もしかしたらいまの冗談が本当になってくれるかもしれない(笑)。そう信じるから、そこまでの何年先かわからないけれども、いまから企画を少しは考えてみるわけです。
 そういう意味で「逆襲のシャア」を手伝ってくれたスタッフが、例えば3年間ならその中で、何本かのアニメーションを作っていって本当のアニメーションの為の技術をわかって本当の映画を作ることができるようになったら、それこそ、逆にハリウッドが製作したライブ・ロボットモノを黙らせられる映画ができるでしょうね。
 事実、僕はそれができると思っています。むしろ、そのアニメーションを逆にライブ化したいといわせるようにまでしたい。
 そして、これは先程話したような冗談を信じなければ、本気でその為のルートを考えないということです。漠然と何とかしたいねではやはり無理ですね。できると信じるのです。

やはり、そういうことを考えないと、おもしろくもありませんしね。


 おもしろくないというよりも、そういうことを信じるからこそ、物は作れるわけです。

つづく

脚注


k…モノクロ版の「キングコング」
1933年にアメリカで公開された映画。当時はまだ巨大な怪獣の登場する映画などがほとんど無かった為に、この作品を観た観客達はそのイメージに肝を潰されたという。
キングコング [DVD] FRT-032

l…カラー版の「キングコング」
正確には1976年に第一作目が公開されてさらに「キングコング2」が1986年に公開されている。監督は両作品ともジョン・ギラーミンである。製作されたのはモノクロ版に引き続いてアメリカ。まだあまり年月が経っていない為に覚えている方も多いであろう。
キングコング(1976) [Blu-ray]

m…「エイリアン」
1979年にアメリカで公開された映画。監督はリドリー・スコット。宇宙空間を進む鉱物運搬用の宇宙船というSF的な舞台を使用して、ホラー映画っぽく作り上げたその映像は、アメリカのみならず日本でも話題となった。
エイリアン [DVD]

n…「エイリアン2」
前作の「エイリアン」の続編として1986年にアメリカで製作された映画。監督はジェームズ・キャメロン。物語としては前作から続いているが、前作と趣向を変えてアクション・シーンを重要視した作品になっている。
エイリアン2 <完全版> [DVD]

o…「ロボコップ」
昨年にアメリカで公開されて、続いて今年の2月に日本でも公開された作品。監督はポール・バーホーベン。近未来の暴力としに誕生したサイボーグ刑事の活躍と苦悩を巧妙に描いている。
ロボコップ/ディレクターズ・カット [Blu-ray]

p…「ライブ・ガンダム」
数年前に「ガンダム」を実写特撮映画として、アメリカのハリウッドで製作しようという話が持ち上がった。文中にあるとおり、残念ながら実現するまでに至らなかったが、日本のアニメーションが外国に認められたということは画期的な出来事であった。



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逆襲のシャアシネマブックインタビュー(2/5)
逆襲のシャアシネマブックインタビュー(1/5)
本日15時から行われた富野と坂本龍一氏と枝廣淳子氏の鼎談
Ustでも配信されるので、kaito2198さんから伺った方法で、
初めての留守録にチャレンジしてみたのですが・・・。

やった!成功したよ!

.flv形式での動画保存に成功。
シークをすると音声再生に時間がかかり、
しばらく無音部分が発生してしまのが難点だが、
保存できただけで御の字だ。

で、早速倍速再生で見てみた。
(時間ないからね)

まず思ったこと。
これは鼎談としては大失敗かもしれない。
富野独演会としては大成功だけどww
まったく鼎談の体をなしていない。
富野一人が意気込んではしゃいで語りまくり、
枝廣氏は「どうやって流れを戻そうか」とハラハラ。
教授は途中から聞き役になることがほとんどになってしまっている。

まぁ、基本的に若くして成功をつかみプロ市民的な意識の教授と、
ずっと現場を渡り歩いてきた叩き上げの富野だから、
咬み合わないことは予想していたけどここまでとは・・・。
2人にはライディーンという共通点だってあるのに・・・。
というか全体的に富野はしゃぎ過ぎ。
文化的なイベントに呼んでもらえたのが相当に嬉しかったんだろうねぇ。
あまりにも暴走しすぎてしゃべりながら我に帰り、
「ハッと気がついたの・・・僕は何を話そうとしているんでしょう・・・
なんてちゃぶ台をひっくり返す身も蓋もない発言まで飛び出す始末。

そんな鼎談改め独演会で気になった富野の言葉を3つほど。

・「あたりまえに物事を判断する『我』をつくれ


これはハンナ・アーレントの
「概ねの人は判断をするのではなく習慣にのっているだけ」
という言葉をうけての富野のメッセージ。
なるほどなぁ、と思う一方で、
ではその「当たり前」という価値判断の基準はどこになるのか。
ユニバーサルなものなのか、
その基準こそが恣意的なものにならないか?などの疑問も生じた。

・「人の暮らしとか行為というのは政治的経済的ムーブメントでは変わらない。それこそ割れ窓理論で変わる


割れ窓理論とは富野が枝廣氏を知るきっかけとなった考えのことらしく、
小さなことをすこしずつ変えることで大きな変化がもたらされるというもの。
(犯罪防止論のものとは少し違う様子)
政府が旗振り役をするよりも、一人ひとりが意識をすこしずつ変えることこそが、
社会を変革できるのではないか、ということらしい。

・「(Youtubeやニコニコ動画のような)便所の落書き、ゲロみたいなものが山積みになっていいんだ。(そのようなものの中から)新しい神話を起こす精神土壌を手に入れることができるかもしれない


富野とネット動画といえば、今年の春のBSフジでのシンポジウムや、
冲方丁との対談が思い起こされるところ。
そのときは存在価値を認めていなかったが、
次のものを生み出す肥やし(排泄物だけに)としての価値を見出したということなのかな。
このあたり富野の日本語もかなり崩壊していてちょっとわかりにくいかも。

それにしてもハイテンションな富野だった。
そういえば序盤でロボットのエネルギー源について教授からつっこまれ、

次に作る機会があったらもう少し鮮明にしたい

という言葉も。
次の機会・・・あるといいねぇ。

そして・・・最後のオチヒドスwwwwwww


最後に今回の鼎談で出てきた本など。
4478200017成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート
ドネラ H.メドウズ
ダイヤモンド社 1972-05

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4270005513私たちの選択 Al Gore OUR CHOICE 温暖化を解決するための18章
アル ゴア 枝廣 淳子
武田ランダムハウスジャパン 2009-12-17

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昨日は野球観戦の帰りに、「野球小僧」と「ニュータイプ」2冊の雑誌を購入。

野球小僧 2010年 12月号 [雑誌]Newtype (ニュータイプ) 2010年 12月号 [雑誌]

こんな小っ恥ずかしい表紙のアニメ雑誌を、
Amazonでもアキバの専門店でもない普通のエキナカの書店で買ってしまった。

いつもなら絶対しないようなことをしてしまったのは、
どうしても早く読みたかったから。
そう、ここ数カ月「ニュータイプ」を買う目的になっている、
冲方丁と富野の対談が今月号で最終回を迎えるのだ。

今回も話題は激動の世界・時代をどうとらえるか、
そしてアニメで100年残る作品をつくるにはどうしたらよいか。

具体的な内容はニュータイプを見ていただくとして読んでみて思ったのは、
富野は「アニメの力」というものを根本的な部分で信じているのかもということ。
口ではいろいろいっても自分でも気づかない部分で信じていたのかもしれない。
だからこそその力をあまねく発揮させるために作り手は、
「アニメばかり見るな」という結論に結ばれる。
と偉そうに、まとめた風を装ってもオイラのことだから、
実際ちゃんと理解しているかというとかなりあやふやかも・・・。
これだから、僕は・・・。

全6回半年に渡ったこの対談。
年末には「Newtype Library冲方丁」という本の中で、
「完全版」としてまとめられるとか。こちらも買わねば。

それから今回の対談で気づいたのは文中で枝廣淳子さんの名前が出てきたこと。
このところよく富野が持ち出すことの多いお名前。
「教えてください」の対談でニュータイプを持ち出されて以来お気に入りの様子。

その枝廣淳子さんだが、明日富野と再開する予定になっている。
というのも、明日行われる富野と坂本龍一氏の対談のファシリテーターになっているのだ。
明日の対談の様子はこちらからUst配信という形で見ることができる。
オイラも何とかしてみてみようと思うのだが、
いろいろと難しそう・・・(´・ω・`)。

でも何とかしてみるお。
たしか以前にもこんなことを書いた覚えがあるけど・・・



B004ASNP2I俺の妹がこんなに可愛いわけがない ねんどろいど 高坂桐乃 (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
グッドスマイルカンパニー 2011-02-25

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作品はまったく見ていないのになんか物欲を刺激されてしまった・・・。
憂のねんどろには全く刺激されなかったのになぁ。


B00457VWYCけいおん! ねんどろいど 平沢憂 (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
グッドスマイルカンパニー 2011-01-25

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いま現在所有しているねんどろは6体。
これにNHKの春ちゃんが加わるのはすでに決定しているし、
ストパンのねんどろもリーネとシャーリーが出るようなので、
ハルトマンとトゥルーデのカールスラントコンビも出るようなら欲しい。

これ以上ねんどろを買うのはかなり危険なので、
この物欲をどうにかしなければ・・・。

明治神宮大会観戦中。このあと始まる第三試合にハンカチ登板予定。場内コミコミ。ヤクルト戦の倍くらい?
前回の続き

しっかりと考えて仕事を熟して経験を積んでいってくれれば、本当に凄いアニメーションが作り出せるのではないかと信じています。


製作スタッフについてはいかがでしょうか。


 作画監督が7人連名[g]というのは、これはもう誰が見てもわかりますよね。わかった瞬間から何故7人もいるのかというと、要するに「ガンダム」という作品で安彦良和くん以降で彼に匹敵する仕事をしたメイン作画監督がいなかったからだという凄く単純にいうことができます。同時に安彦くん以後のところで「ガンダム」のようなモノを作ろうとすれば大変な力を要求されるわけです。それは何故かというと「ガンダム」という作品は、ボリュームがあるんです。あおれに対応した力量を25歳になったかならないかの人達の中に見込めるかといったら、それはとても残酷なことなのです。そのことが製作作業を続けていく中で、特に最初の4ヶ月間に極端にいってしまえば1カットも上がらなかったというところで響いています。もしも、もしもですが、この4ヶ月間が順調に動いていれば、アフレコ、ダビングまでの段階での完成度はかなり上がっていたと思います。
 どうしてそうなってしまったかについては、他にもいろいろと理由はあります。けれども「ガンダム」という部分に関してだけいえば、それなりのボリュームというか、量を要求する仕事であった為にスタッフもビビリもしたでしょうし、頑張りもした為に上げられなかったということです。1カットにかかりきりになってしまって。それでもそれが上がった時も仕上がりは良い出来ではなかったのです。
 要するに、心の中で頑張りたいという思いが、かえって時間を費やさせてしまったのです。これは先程、僕が話したシナリオの第一稿でベルトーチカが登場する物語を書いてしまったというのと同じことなんです。頑張りたい、頑張らねばならぬといって、オジンになってしまったアムロの物語を書いてしまう。そして結局は「富野さん、これは映画ではないですよ」と言われてしまうのと全く同じことで、皆がカットを抱えたままでまるで動けなくなってしまったのです。つまり、ひとりの意志だけで頑張ろうとしても、決して良い結果は出てこないという証明です。
 本当ならばこういう事態に陥る前に、もっと早い時期に僕のような経験者がこういう事態を見抜くべきだったと深く反省していますし、結果的に若い人達に変なプレッシャーをかけてしまって申し訳なかったと反省しています。
 でも、その頑張るぞと思ったまま動けなくなってしまういまの若い現場のスタッフの人達を見ていて、とてもナーバスなんだなと思いましたね。しかし、このナーバスさというのはビジネスをするにあたっては非常に困るのです。マイナスの要因です。そのナーバスさが生む物は、時間と経費のロスであり、そしてその不都合な部分がアフレコやダビングなどまで全部に影響を与えて、他のジャンルの人達に凄い迷惑となっていくのです。その当たりの自分のバランスをしっかりと保つようにしてくださいと。これは全てのセクションのスタッフにいえる僕の感想です。
 もっとも、仕事だと割り切りすぎるのも考えものです。つまり、そのどちらともいえない中庸の部分を上手くこなしていけるような訓練を全スタッフがしなければと思いましたし、それをこなせれば「逆襲のシャア」に加わっている大部分のスタッフも自分の能力を上手く現場の中に出して仕事をこなしてゆくようになります。ムチャクチャ例外な人もいますけれど、ほとんどの人がアニメーションを作る上での基礎的な部分の能力を凄く持っているわけですから。そうしてこのような仕事をあと2~3本もやって経験を積んでいってくれれば、この東京から本当に凄いアニメーションが作りだせていくのではないかと信じています。このことはお世辞でないです。いま持っている力はとても大切にしてもらいたいのです。

話はかわりますが、今回の作品では監督はデザインなどのラフ絵[h]は描かれたのでしょうか


 いや、もういまはそういうことはしません。というのも、すでに素人が対応できるレベルではなくなったので手を出せないのです。でも、それも先程のスタッフ論の中で話したとおり個々のレベルは凄く上がっているのですが、残念なことはいちばん原理的な問題についてがおざなりになってしまっていて、重要度の低い細かい部分ばかりに気が入っている仕事がとても多かったので困っています。それは間違いなんだよということです。そういうことでは、特にメカニックのデザインで苦労しました。腹の立つ程にね。
 アニメーターでいえば、アニメーションを仕上げる絵ということに関してはかなり上手いと認めます。でも、重要なことはこれはアニメーションの絵なのだからイラストレーション仕上げの絵を描いてはいけないということなのです。それはアニメーションではなくてイラストレーションなのです。それでは動かせません。だからアニメーションするためのアクション・ラインをプランニングできるひとがほとんどいないという事態が起こってきたわけです。もっとも、ここニ~三年の流行のテレビ・アニメーションの動きは描けるようですが、あれはアニメーションではありません。その技術だけを覚えたために、普通にアニメーションすることを忘れてしまっているひとが多いのです。
 メカニックデザインにしても、いままでに無い新しい感覚のモビルスーツなりメカを描けば良いのだなということはわかっている。しかし、それで描いてきた物がやはりどこかで見たような物なのです。表面をチマチマとカッコ良く描いてくるのだけれども、結局は表面のものをすべて消してしまうと、コピーした別のキャラクターになってしまうのです。だから、ディティールで誤魔化すか、イラストのような一枚絵のデザインでは動いてくれないんだということをわかって欲しいのです。
 その果てに生まれたのが、ここ数年で特にビデオソフトで世に出たアニメーションで、つまりは皆が同じようになってしまうのです。あれは独立した作品ではありません。
 しかし、そうはいってもいまは僕からデザインのモチーフは出していません。すべて個々のデザイナーから出ています。ただ、そこに至るまでにあまりに時間を費やさねばならなかった為にフィニッシュがどうしても甘くなってしまった、独立した作品になっていないという点が苦しかったですね。

もう一度、作品論に戻りますが、「逆襲のシャア」で「ガンダム」にひとつの区切りができそうですが、気持ちの上で何か感じられたことはありますか。


 残念ながら今回のフィルムの編集をしてみて区切りがつかなかったということがわかりましたので、そういう意味の感慨というのはありません。率直なところやっと序章が終わってまた「ガンダム」が始まるなと思っているくらいです。
 僕自身、「ガンダム」の中で生かされてしまっているとすら痛感しますね。

「逆襲のシャア」で観てもらいたいところは。


 観客の人に観てもらいたいことや映画で描きたいことがあったからこそこの映画を作ったわけで、観てください[i]としか言えないのです。そして、それで気に入ろうが気に入るまいがお客の勝手ではなくて、制作者というのは作品をこのように作ってみたけれどもどうなのとしか言えないのです。僕はこのように作りました、だからわかってよと言うのだったならば、わざわざ映画なんか作らないで論文や小説を書きますし、パンフレットに何十頁も使ってこの映画で描きたかったことなどを書けば良いのです。でも、実はそうやって書いてしまったならば映画を作る必要などはないのですよね。そうするとパンフレットもないから。矛盾ですね(笑)。
 それに、これはすでに「逆襲のシャア」を見てくださった方にはわかるのですが、その中でやったこと、例えばベルトーチカを引っ込めてしまったことやラストのアムロとシャアについて僕には良かったのか悪かったのかよくわからないのです。僕がまとめる、作るなんていいません。2時間以内ではあれが限界だったのです。もしも、さらにディティールを足していこうと考えていったら時間をオーバーしてしまいます。それでもオーバーしても傑作が作れれば良いのですが、そういった自信も自分にはありませんでした。
 けれども、作品の本体に関わる部分ではなく、あくまでも技術的な範囲でひとつだけ観て欲しいところがあります。今回の映画で基本的に演出する姿勢として守ったことは、普通の映画っぽく[j]アニメーションの映画を作ってみたという点です。ただし、僕にもはっきり確信をもって言えるこれが普通の映画なのだという基準はありません。けれども、きっとこうすれば良いのではないかという基準線を見付けて「逆襲のシャア」を作りました。絵を継ないで(原文ママ)いく方法など、技術論としてのこだわりがスクリーン上に映しだされるはずです。
 できることならば、それが何故このように見えるのかではなくて、このように見えるのは演出家が何かをしたのだろうかというように考えて、その答えを見抜いていただけたらとても勉強になることが沢山あります。しかし、これはあくまでも技術上での問題であって、言葉では教えられません。話して教えてもほとんどわからないに等しいものなので、実際に自分の目で見てそれを学び取って欲しいのです。もしも、あなたが「逆襲のシャア」を観てくださった時に何か変だな、普通の映画のように見えるな、もしくは普通に観ていられるなと感じたならば、それがそうです。そして、なんで映画のストーリィがこんなにポンポンと飛ぶように観えるのだろうと思ったら、そのことに注意の目を向けてもらえれば、動いている絵を継ないでいくにはこのようおにするのだということがわかります。それは今後あなたが映画を作る機会になった時に絶対的な知恵になります

つづく

脚注

g…作画監督が7人連名
当初の予定は北爪宏幸氏と大森英敏氏の2名で作業を行う予定であったが、最終的には稲野信義氏、大森英敏氏、小田川幹雄氏、北爪宏幸氏、仙波隆綱氏、南伸一郎氏、山田きさらか氏の7名となった。

h…ラフ絵
富野監督は「聖戦士ダンバイン」の頃までは、メカデザインを決定するときに自らラフ絵を描いてデザイナーに手渡していたことがあった。

i…これは観てください!!
富野監督の有名な言葉。やはりフィルムは観てもらうしかないということである。確かにそのとおりといえる。

j…普通の映画っぽく
アニメーションの映画だからということで作った映画は、やはりどこかそのこと自体に束縛されてしまう。そのことを防ぐ為であろう。やはり映画は幅広い層の人々に支持をうけることを考えなければならないのである。



■関連記事
逆襲のシャアシネマブックインタビュー(1/5)
ファンタスティック・ストーン 邪悪な魔獣と導かれし勇者

 ・ぽすれんで借りる  
 ・TSUTAYA DISCASで借りる 
 ・Yahoo!レンタルDVDで借りる
 ・DMM.comで借りる





邪悪な魔獣に立ち向かう兄弟を描いたファンタジーバトルアクション。双子のセオとレイチェルは叔父の住む郊外の町にやって来る。ある日、ふたりは湖畔の古い廃屋でモンスターと遭遇。謎の男から、撃退するには“炎の石”が必要と言われた彼らは…。


レンタル専用作品ということから、
経験上かなりドイヒーな作品だと覚悟して観てみたのですが意外や意外。
VFXなどはしっかりしていて、触手ウネウネの表現とかはかなりのリアリティがあります。
ストーリーも中盤までは謎の廃墟に住む男や、炎の石を扱う男とか、
謎めいた設定が多くて引き込まれてしまいました。

が、中盤以降一気にぐだぐだな展開に。
敵は実は侵略宇宙人なんだよ!!
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)
それを追いかけてきたオレも宇宙人なんだ!
(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!

謎が謎だったときは面白かったのですが、
それが解明されて佳境に入るとどんどんダメ映画テイストが強くなってきます。
全体の構成を考えても導入部が長すぎて、
それが逆に序盤の面白さを引き出してもいるのですが
中盤以降の展開が唐突になり、
クライマックスもあっけなくなってしまっています。
どうにも中途半端な映画でしたね。
どうせならもっとダメな方に振り切れたほうが面白いのですがね。

で、なぜ主人公の双子がテレパシーを使えるかの説明はナシですか・・・。
それと双子の弟が誰かに似ている気がしてならないのですが、
それが誰だか思い出せずちょっとモヤモヤしてます。
「この人じゃない?」というサジェスチョンがあったらコメント欄からお願いいたします。


その他のレビュー済みダメ映画はこちらからどうぞ

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8月の初めから読み始めた「The Book of Lies」を冬も近づくこの時期になってようやく読了した。


0446616141The Book of Lies
Brad Meltzer
Grand Central Publishing 2009-06-01

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買った当初は、
「できれば9月半ばまでに読み終わるのが目標」
とここでも書いたが、
結局のところ3ヶ月以上を要してしまった。
ただ、途中いろいろな本を並行して読んでいたので、
これだけに集中して読んでいればもっと早く読み終えられたかなぁ、とも思う。

ストーリーはヒッチコックのような巻き込まれ型のサスペンスミステリー。
創世記上の最初の殺人であるカインによるアベル殺しに使われた武器、
スーパーマンの生みの親であるジェリー・シーガルの父親が殺された銃、
幻のスーパーマンの原画など様々な謎が絡みあう。
その謎をめぐる殺人事件の犯人に仕立て上げられた主人公が、
謎を解明して自らの身の潔白を証明しようする。

が、読んでいて違和感を感じることも多い。
まず、なによりも聖書の謎を歴史上の謎と同列に扱うので、
非常に現実離れした感が否めない。
日本に例えるならば、天沼矛が現代に残っているという感じ。

また、その謎がどうして身の潔白の証明につながるかがわからない。
ここは読解不足もあるのだろうが、一度逮捕された主人公が、
スーパーマンの失われたページを探すためになぜか捜査官と一緒に探索したり、
なぜそのような展開になるのか理解に苦しむ点も。
伏線が回収されずに謎のまま終わってしまう部分もある。

でも、主人公の身内に通報者「Prophet」がいて、
それが誰なのかを探す謎は面白かったね。
ミスリーディングを誘う人物はわかったけど、黒幕には驚いた・・・。
でもそのあとがあっけない。

この作者の本は今までに読んだことがなく初めてだったのだが、
なにか文章も読みにくくて自分には合わなかったので、
これ以上はもういいかな、と思ってしまった。

次に読むのならこれかなぁ・・・。

0307741907The Lost Symbol
Dan Brown
Anchor Books 2010-07-22

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っと、先に5GWを読み終えないとね。

1439160775The Five Greatest Warriors
Matthew Reilly
Simon + Schuster Inc. 2010-09

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■関連記事
「THE DOOMSDAY KEY」読了
今年の夏頃から取り掛かっていた富野資料のテキスト化がようやく終了した。
ページ数が少ないので楽だろうと思って始めたのだが間違いのもと。
たしかにページ数は少ないものの、
小さい文字がギュギュっと詰まっていてページあたりの文字数が多くて、
楽などころかかえって大変なものに手を出してしまったとちょっぴり後悔。

さらに、糊付けしてある背の部分が割れて落丁する事態に。
ページを45度以上に開くと次々に落丁してそうで、
いつものようにストッパーで止めておくことが出来ない。
しかたがないので途中で諦めて放置していたのだが、
先日ふとデジカメでページを撮影し、
それをモニターに映して打ち込めばどうだろうと思いついた。

物は試しにやってみたところ・・・あら不思議。
視線をいちいち動かす必要がないからか、捗ることこの上ない。
A4版と大きい本なので狭いテーブルの上には置けず、
さらに開こうとするとのり付けの抵抗があって、
今までは膝上に本を開いて打ち込んでいたのだが視線の上下動が大きく、
少し続けると乗り物酔いのような感じになってしまっていた。

これは大発見。
まだうpってない富野資料もこの手で行こうかしら?

と、前置きが長くなってしまったが、
今回ご紹介する富野インタビューは、
ムービックから発売された逆襲のシャアシネマブック。
公開当時劇場限定で発売されたムックである。
これに掲載された富野インタビューを5回に分けて紹介しようと思う。

富野由悠季。1941年11月5日、神奈川県出身。日本大学芸術学部卒業後、1964年に虫プロダクションに入社して「鉄腕アトム」などの演出を担当する。その後もフリーの演出家として多数の作品を手掛ける。1979年にロボットモノに革新をもたらした「機動戦士ガンダム」を発表。以後、「伝説巨神イデオン」「聖戦士ダンバイン」「重戦機エルガイム」などロボットモノの先駆的作品の発表を続ける。そして1988年、その多数の作品の集大成である「機動戦士ガンダム・逆襲のシャア」が発表される。この作品が完成するまで、富野由悠季が思い続けてきたことは何であろうか。

ベルトーチカはどういった形で登場させても好ましくないストーリィになってしまうのです。だから外さざるを得なかったのです。


「機動戦士ガンダム」には、今までに3つのシリーズがあるわけですが、この新たな作品である劇場映画「機動戦士ガンダム・逆襲のシャア」は、その中でどのような位置づけがされているのでしょうか


 もちろん無関係ではありません。「機動戦士ガンダム」、「機動戦士Zガンダム」を受け継いでいます。ただし、"全てを"ということではなくて順序を追って「逆襲のシャア」のストーリィを構成したということです。"全てではない"というのは"どうして「Zガンダム」に登場していたベルトーチカ・イルマ[a]は映画に出てこないのだ"というようなことです。つまり、人物配置については全てをまちがいなく受け継いでいるとはいえないからです。
 どうして受け継いでいないのか。本来、それは受け継がなければいけない事柄なのですが、最初にそういうシナリオを書きましたら、拒否されてしまったのです。それにはもっともな理由がありまして、もし彼女を登場させてしまうと、どうもアムロが結婚したらしい[b]といった話になってしまいます。つまり、結婚したかもしくは長い間同棲していた主人公ということになってしまって、出資する関係会社から「そのような主人公でロボットモノを描いていいのか」という疑問が出てきたのです。僕もその疑問はとても当然のことだと思いました。けれども、実際に「逆襲のシャア」の企画を進め、シナリオを書いている時点では、僕ひとりでは、そこまで思い浮かばないわけですね。つまり、最初の「ガンダム」から「Zガンダム」があっての「逆襲のシャア」にするのだから、僕は最初からベルトーチカがいるのだと思い込んでいたのです。でも、先程のような経過で彼女が今回の映画に登場するにはふさわしくないと理解した時に、僕は彼女を登場させるのを止めたのです。そして、彼女についての情報なども劇中では一切を触れないようにしました。そういうところまで表現していたら、すぐに2時間の枠を超えてしまうからです。
 しかし、彼女を登場させることを止めた理由はそれだけではありません。シナリオの第一稿を書き上げたときに気づいた重要な問題としてヒューマン・パワーの方が強くなり過ぎてしまって、モビルスーツなどいらないのではないかというストーリィになってしまったのです。これも「逆襲のシャア」に出資してくださっている関係会社の方からすると、非常に困ったことになります。そしてそれは僕の方にとっても好ましいことではないわけです。ガンダムなどのモビルスーツあっての「ガンダム」という作品なのですからね。
 結局のところ、ベルトーチカはどういった形で存在させても、どうもそのようになってしまう。この理由からも、やはり彼女は外さざるを得なかったのです。

随分と苦労した結果、というわけですね。


 でもその一方では、その程度の理由でなんで彼女を外さなければならなかったのだといった意見も当然あるわけです。しかし、、僕が考えるにはやはり映画というのは基本的に一話読み切りであって欲しいわけです。こう言うと前に作った「ガンダムⅠ・Ⅱ・Ⅲ」はなんなのかと言われるでしょうけども、あれはテレビシリーズの焼き直しだったという部分があったんですね。では、あのような形の映画があってはいけないのかといった時に僕もやっているわけですから、そういうのも存在しても良いと思います。しかし、全ての映画があのようにやれると思ってもらっては困るのです。それに僕個人にしても、例えば「逆襲のシャア」を第一部、第二部とわけてやっても元が取れると思われるのは嫌ですし、それに最初の「ガンダム」からいちおうの決着をつける為に映画を作っていく上では、どうしても一話完結であって欲しいと考えたのです。
 つまり、僕の方にもそういった基本的な主張があって、それを出資関係会社が認めてくれたのならば、逆にこちらの方で提案した、結婚したかもしれないアムロの話や、モビルスーツを否定してしまうような話も押さえていかなければならないと考えたのです。これはギブ・アンド・テイクではなくて、映画を成立させていく為に受け入れなければいけない条件なのです。
 それらのことは自分で実行していく中でとても納得できたわけで、この方が軽い映画になって良かったと感じています。もし、ベルトーチカが登場していたらグタグタと話すフィーリングが残ってしまう為に、スクリーンを観て楽しむ"映画"と少し異なった生々しいモノになってしまっただろうと思っています。しかし、今回の「逆襲のシャア」について2社から小説を出版[c]していますけれど、その小説に書かれたベルトーチカ編の方が良いではないかといった意見が出てくるのも承知していますし、それで良いとも思います。では、どうして無理にでもそうしなかったのかといわれるでしょうが、それをやってしまうと「ガンダム」という作品が本当の意味で続かなくなってしまうのです。それは出資者がお金を出さなくなるなどという現実の理由ではなくて、僕にそれだけの力があって、なおかつ実現させてしまうとその後に僕は全くモビルスーツモノを書けなくなってしまうのです。そういうモビルスーツを否定する話になってしまうような作品を作ることが果たして良いのかといった時に、やはりそれはそうではない。つまり、小説バージョンで収めておかなければいけないモノがシナリオの第一稿だったというわけなのです。
 やはりね、映画というのはひとりのスタッフの思い込みだけで作ってしまってはいけないということなのです。映画とは、まずお客がいて、出資者や監督がいる。さらにアニメーターや美術、声優、録音をやってくれる人など、多勢の人が加わって作り上げなければいけないモノです。それが、たったひとりの人間の好みによって作られるならば、それは映画の作り方ではないのです。でも、そうはいっても最終的に映画というモノはやはり監督の意志が出てくるモノで、監督の物であるともいえます。そのバランスを取る仕事が、映画の面白さなのです。

集団の意志でありながら、ひとりの意志の元で製作されなければならないと。


 よく監督はエゴを出しても良いではないかという意見がありますが、それは違いますね。成功した映画を観てますと、そうした個人のエゴを出さないように協力して認知し合って、こうなのだというふうに作っています。監督のエゴを出さないでいろいろな意見を取り入れていくことによってその映画は映画らしくなっていくのです。そのように作った時こそ作品が成功すると思っていましたし、「逆襲のシャア」はそうなっていると思います。少なくとも「お前のいっていることはわかったよ」式の重くて苦しい作品にはならなかったと考えています。
 だから、前にやったテレビシリーズから見て「逆襲のシャア」はどうであったのかではなくて、僕の場合にはそういうモノを引き継いで作っていった一本の読み切りの話という作品しか作れませんでしたという言い方しかないのです。テレビシリーズとの比較もありませんし、いままで続いてきたモノの結果でしかないと考えています。

今回の「逆襲のシャア」で、新たに登場したクェス・パラヤなどのキャラクターについてはいかがでしょうか


 ベルトーチカを出さないと決めて実際に画面を作っていく上での彩りとして何が必要かと考えた時に、やはり主人公の傍らには女の子を出したほうがいいだろうということでチェーン・アギをアムロのパートナーとして作り出したのです。そして、この「逆襲のシャア」はアムロとシャアの話である為に敵と味方が右と左に分かれるのでなく、並列の関係をなしている非常に特殊な構造になっているのです。その為に今度は敵方のシャアを考えた時に、両方をつなぐキャラクターが必要になってきたのです。そういうキャラクターの性質を考えていった時に、僕はクェス・パラヤみたいなキャラクターしか思いつけなかったわけです。それで彼女を狂言廻しにして、敵と味方にわかれているけれども右と左にはわかれていない者達をつないだのです。
 ですから、もしベルトーチカが登場したとしていたら、このチェーンとクェスの役を一人で演じてしまったわっけなんです。そのような状況から新しいキャラクターを登場させなければならなかった。そしてそこから考えていったのが「逆襲のシャア」であるわけです。

ベルトーチカ以外に「逆襲のシャア」に登場しなかった最初の「ガンダム」と「Zガンダム」のキャラクター達についてはいかがでしょうか。


 今回の「逆襲のシャア」に関して他のキャラクターは一切考えませんでした。
 何故に外の部分(ママ)を考慮していないかというと、これも僕の個人的な考えなのですが、映画はテンポ良く観られるものであるべきで、外の部分を解説した為にテンポがとても悪くなってしまうのは良くないと考えていたのと、さらに作画が間にあわないということが厳然とわかっていましたので邪魔っぽくなる部分は全てとはいわないまでも削除したといえます。
 まあ、映画の上映時間[e]に関してはこちらの予定していた通りにやれました。欠番[f]にしたかったカットが300カットくらいありましたけれども、それらのカットも全て上映される作品の中で人間関係を説明する為に必要用意したもので、それ以外に新しい要素を入れてはいません。

つづく


脚注
a…ベルトーチカ・イルマ
「Zガンダム」で自分の殻に閉じ込もって戦いを拒否していたアムロに、再び戦士として自覚させた女性。地球上での反地球連邦組織カラバに所属していた。彼女は自らシャアよりもアムロを選んだ感性の持ち主であり、もし「逆襲のシャア」に登場していたならば、どのような行動をとったか興味深い。なお、登場しなくなった彼女は地球上にいるのではないかという扱いになった。

b…アムロが結婚したらしい
アムロは「ガンダムZZ」の時に、ベルトーチカと一緒に再び宇宙へ上がっている。もしそれから「逆襲のシャア」に至るまでの5年前後の間を一緒に生活していたとしたならば…ということ。

c…小説バージョン
徳間書店と角川書店より刊行。前者は「逆襲のシャア」の本編とその前を小説化。後者はベルトーチカの物語を中心に小説化されている。

d…クェス・パラヤ
「逆襲のシャア」のヒロイン。ベルトーチカが登場していたシナリオの第一稿では、最初からシャアの傍らにいるキャラクターであった。しかし、ベルトーチカが登場しなくなった為にアムロとシャアを継なぐキャラクターが必要となりアムロの側からシャアの側へ移っていく役割を演じることになった。ベルトーチカがシャアよりもアムロを選んだキャラクターであったことから考えると、逆の道を選んだクェスの行動は興味深い。

e…映画の上映時間
これは映画を公開するときのとても大きな問題となる。時間が長くなると、映画館で一日に上映できる回数が減ってしまう為に興行成績が下がってしまうが、だからといって短か過ぎるのも問題である。また、最近ではビデオ・ソフト化した時やレーザーディスク化した時のことも考慮されている。そしてこれらの条件を考慮した上で「逆襲のシャア」は1時間50数分の映画として製作された。

f…欠番
当初に富野監督が切った絵コンテは約2400カットであったが、完成時は約2100カットになった。映像フィルムを制作する場合はカットごとの秒数が予定より長くなることがけっこう起こる為に、このような欠番カットを作らねばならないケースが発生する。しかし、アニメーションの場合は原画から撮影まで多数の行程(原文ママ)を経なければならない為に、その見切り作業はできる限り早く決断して行わなければならない。



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断念
ショック
そういえば
放置が多い
もう一つ
昨日のことになるが、新しい免許証を引き取ってきた。
ゴールドに復帰ですよー。

今の免許証は以前のと違ってIC化で厚く重くなっているのね。
但し書きもいろいろと増えてゴチャゴチャしてる。

で、懸案だった写真ですが・・・


案の定である


この前の写真に比べればはるかにましだけど、
アゴをひきすぎたせいなのか二重あご状態。
髪型もなんか変。
また変顔で5年すごすんだお・・・。

しかし、こうやって5年たっての写真を見比べると・・・
おっさんになったなぁw
年齢不詳に見られることが多いので、
自分ではそんなつもりじゃなかったけど、
やはりそれなりに老けてきてたのね。
(´・ω・`)

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備えあれば
今日知ったこと。

ガンダムUCに横堀悦夫さんが出演しているじゃないか!

ご存じない方(もしいれば)に説明すると、横堀悦夫さんは青年座に所属する俳優で、
サウンド版「ガイア・ギア」で主役アフランシ・シャアを演じていた。
アフランシとはシャアのメモリークローン。

つまり・・・あれ?フル・フロンタルとかぶってない?

その横堀悦夫さんがアーロンというメカニックの役で出演しているとか。
ガイア・ギア厨としてはUCみなきゃあかんのか・・・。


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2010.11.07
先日何かのスイッチが入ってしまったのか、
久しぶりに映画のDVDを買ったり借りたりしてしまった。
野球の季節も終わって秋の夜長にと思ったのだが、
実際のところなかなか食指が動かない。
手元に届いた時点でどうにも満足してしまい、
全く見ることもなく積んでしまっている。

映画は短くても1時間半、長ければ2時間以上。
この時間を集中して見続けることが出来ないのだ。
ネットやってぼーっとしているときは、
それくらいの時間を平気で無駄にしてしまうのに。

集中力、注意力が根本的に欠如している人間なのに、
それを補う気力も減退気味ではどうもこうも・・・。

ネタ不足がつづいているし、
とりあえず短い作品から消化しようとは思うけど・・・。
う~ん。

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2010.11.06
今日はギムGと小林さんと3人で久しぶりに新宿でカラオケ&会食。
楽しいひとときを過ごして帰宅したら、まだ日本シリーズやってるよ…。
そのまま見続けて現在13回突入。
なかなかお風呂入れない…。
富野由悠季監督、69回目のお誕生日おめでとうございます。
来年の古希のお祝いまでには、なにかしらの朗報があることを期待しています。



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HAPPY BIRTHDAY
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プロフィール

さとまる

  • 書いてる人:さとまる

  • 北関東在住のおっさん。
    富野信者、富野研究家ではありません。ただの富野資料蒐集癖。
    アルバトロスのZ級映画が大好物。
    ご連絡はdameganoあっとgmail.com(あっとは記号に直してください)までお願いします。

    このブログでは「富野作品論」のような難しいものは扱っておりません。それらをお求めの方のご期待に沿えることは難しいのでリンク先の各サイトを参照なさることをお勧めいたします。


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2005年 08月 【63件】
2005年 07月 【69件】
2005年 06月 【73件】
2005年 05月 【86件】
2005年 04月 【60件】
2005年 03月 【31件】
2005年 02月 【29件】
2005年 01月 【25件】


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